不労所得を得る方法を比較。必要な資金や収入の目安も解説

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収入を増やし自由な時間を作れる不労所得。不労所得を得るには、株式・投資信託へ投資したり、労働せずに収入が入るビジネスを行ったりするなどの方法があります。しかし、どんな方法があるのか、どのくらい収入が入るのか、各方法の違いは何かなど、わからないことが多い人もいるでしょう。

本記事では、投資歴が15年以上で投資信託やブログで不労所得を得ている私が、不労所得を得る方法を比較・解説します。特定の方法に偏らず、フラットな観点で比較しているので、自分にあった不労所得の方法を探している人はぜひ参考にしてみください。

不労所得を得る方法は?特徴も解説

不労所得を得る方法は、株式や投資信託、不動産に投資をする方法と、ブログやコンテンツ販売などビジネスをする方法の2種類です。ここからは、各方法で収入を得られる仕組みや収入の目安、リスクなどを解説します。

1.高配当の株式で配当収入を得る

株式の中には配当利回りが5〜6%程度ある高配当の株式があります。高配当株に投資すれば、何もしなくても毎年配当金が証券口座に入ってきます。例えば、年間配当利回りが6%のJT株100万円分を持っていると、毎年6万円の収入(1ヶ月あたり5,000円)を得られます。

毎年60万円(1ヶ月あたり5万円)の不労所得を得るには、約1,000万円程度が必要です。短期間に1,000万円近くを用意するのは難しいですが、20代から30代にかけて毎年100万円程度貯蓄できれば、10年間でためられます。

ただし、高配当株式では、企業が配当利回りを下げると収入が減少するリスクがあります。また、配当を多く出すのは業績が安定した企業であることがほとんどで、株価上昇による値上がり益をあまり期待できない点にも注意しましょう。

株式では企業が倒産して株価が0円になるリスクもあります。このようなリスクを避けるために、異なる企業の株式に分散して保有しましょう。多数の個別株式を購入する代わりに、高配当の株を集めたETFを購入することでも分散が可能です。

2.債券投資で金利収入を得る

債券に投資することでも、毎年利子を得ることが可能です。例えば、利率が1.6%の社債(企業が発行する債券)に100万円を投資すると、毎年16,000円の収入を得ることが可能です。

社債の金利が0.5〜3%程度と仮定すると、毎年60万円(1ヶ月あたり5万円)の不労所得を得るには、約2,000万円〜1億2,000万円程度が必要です。仮に5,000万円が必要だとすると、毎年200万円程度貯蓄しても25年かかります。多くの人にとってはかなり厳しいでしょう。

なお、債券は発行元の格付けによって利率がかわります。また、債券は株式以上に仕組みが難しいため、投資初心者には不向きな金融商品です。投資する際には仕組みをよく理解した上で投資するようにしましょう。

また、企業が倒産すると、投資元本の一部または全部が帰ってこないリスクがあります。リスクを避けるには複数の企業に分散して投資するか、分散された債券ファンドに投資するとよいでしょう。

3.投資信託で定期売却をする

投資信託を保有し、想定する利回り以下で定期売却することでも不労所得を得られます。例えば、全世界株式の指数に連動するオールカントリーに1,500万円投資し、保有額の4%で定期売却すると毎年60万円(1ヶ月あたり5万円)の収入を得ることが可能です。想定利回り以下の比率で崩せば資産が減ることは少ないでしょう。

投資額1,500万円は20代から30代にかけて毎年100万円程度貯蓄できれば、15年間で貯められます。積立投資して複利効果が得られれば、より少ない投資額で1,500万円に到達が可能です。

証券会社で定期的に売却する注文を出すだけでよいので、労力をかけずに収入を得ることが可能です。また、一部の証券会社では定期的に売却してくれるサービスもあります。例えば、楽天証券は毎月定額や定率で自動売却してくれるサービスを提供しています。

投資信託では多数の株式や債券に分散投資しているため、個別の株式や債券に比べてリスクを抑えることは可能です。しかし、株式市場全体などの影響を受けて保有額や収入が変動する点には注意しましょう。

なお、分配金を出す投資信託の商品を利用すれば高配当株と同様に収入を得ることは可能です。しかし、低コストで分配金利回りの高い投資信託の商品はほとんどないので、推奨しません。

4.不動産投資で賃料収入を得る

賃貸のマンション・戸建住宅などの不動産に投資し、入居者からの賃料を得ることでも不労所得を得られます。例えば、新築のワンルームマンションを2,000万円で購入し、実質利回りが3%の場合、毎年60万円の収入を得ることが可能です。

不動産投資では手持ちの資金が初期投資額に届かない場合でも、銀行などのローンで借り入れして始めることが可能です。ただし、借り入れして投資すると、ローン返済額が経費としてかかるため、実質の収入が減る点には注意しましょう。また、初期費用が10万円程度で始められる不動産クラウドファンディングを利用してもよいでしょう。

不動産投資では、物件の選定や契約手続きなど購入するまでに手間がかかりますが、購入後は、管理業務の多くを管理会社にアウトソースできるため、管理会社とのやりとりする程度などですみます。そのため、購入してしまえば手間は少ないでしょう。

なお、個別の不動産を購入する場合には、空室になって賃料が入らないなどのリスクがある点に注意が必要です。リスクに対処するためには物件選びなどが重要になってくるため、不動産に関する知識を身につけた上で取り組むようにしましょう。

5.ブログ・YouTubeからの広告収入

ブログやYouTubeなどのメディアを作り、メディアに掲載した広告を通じて報酬を受け取ることも可能です。ユーザーがメディアの広告を見てクリックしたり、広告を通じて商品を購入したりすると、広告主から報酬を受け取れる仕組みになっています。

1か月の収入は人によるばらつきが大きいのが特徴です。アフィリエイトマーケティング協会による2023年の調査によれば、ブログなどで1か月の収入が1000円未満の人は41.2%である一方で、100万円以上の人も10.5%います。

ブログの場合、パソコンとインターネット環境があれば、月1,000円程度のサーバーレンタル代を支払えば始めることが可能です。YouTubeの場合は、パソコン・インターネット環境に加えて、動画編集ソフトも必要です。

ブログやYouTubeから広告収入を得るには労力がかかる点、労力をかけても必ずしも収入を得られるわけではない点には注意しましょう。広告で収益を得るには、多くのユーザーを集客できるコンテンツ作りが必要不可欠です。ブログで記事を公開してもアクセス数が少なかったり、アクセスが増えても広告を介して商品を購入してくれなかったりすると収入はゼロです。

さまざまなスキルを身につけて多くの試行錯誤が必要なため、簡単に収入を得られない点には注意しましょう。

6.Kindle自費出版・note・brainなどでコンテンツを販売する

電子書籍や記事など有料のデジタルコンテンツを作成・販売して、収入を得ることも可能です。一度コンテンツを完成させれば、販売されるたびに収入を得られます。

Kindle direct publishingで電子書籍を販売する場合、1冊の価格を500円に設定しロイヤリティ70%を選択して、月100人が購入してくれると仮定すると、月に3万5000円の収入が得られます。

Kindleの自費出版、note、brainでコンテンツを販売するのに、初期投資は必要ないため、コンテンツさえ作ることができればだれでも取り組めます。しかし、コンテンツを作るのに労力がかかる点には注意が必要です。

コンテンツを作成しても、購入してもらえなければ収入が得られません。収入を得るにはSNSやブログなどで読者を集め、その読者の一部に購入してもらう必要があります。読者ニーズが高いコンテンツを作ったり、読者を集めたりするノウハウも必要です。

そのほかの方法も紹介

ここまでは人気があって導入しやすい方法を紹介してきましたが、ほかにも不労所得を得る方法があります。ほかの方法は以下のとおりです。

  • せどり(仕入れと販売の価格差で収益を得る)
  • 駐車場経営(保有する土地で駐車場にして利用料を得る)
  • 自販機経営(所有する土地に自動販売機を設置して収益を得る)
  • コインランドリー経営(所有する土地にコインランドリーを設置して収益を得る)
  • Airbnb(所有する住居を貸して報酬を得る)
  • カーシェアリング(所有している車を貸して報酬を得る)

なお、せどりでは、仕入れ・出品・梱包・発送の全作業を外注できた場合のみ不労所得になります。一部の作業を自分でやっている場合は不労所得にならないので注意してください

不労所得の注意点は?

不労所得では、作るのに時間や労力がかかる点、収入が得られなくなるリスクがある点に注意が必要です。ここからは、不労所得の注意点を解説します。

原則税金がかかる

不労所得でも所得であるため、原則として税金がかかる点には注意しましょう。紹介した不労所得は、それぞれ以下の所得とみなされるため、確定申告が必要です。各方法の所得分類、確定申告の要否は以下のとおりです。

不労所得の方法所得の分類確定申告の要否
高配当株の配当収入配当所得通常は申告不要
債券の利子利子所得通常は申告不要
投資信託を定期売却譲渡所得特定口座(源泉徴収あり)なら申告不要
不動産投資不動産所得確定申告が必要
ブログ・YouTubeからの広告収入雑所得 or 事業所得雑所得で20万円以下なら申告不要
コンテンツ販売雑所得 or 事業所得雑所得で20万円以下なら申告不要

なお、NISAの口座で株式や投資信託を保有している場合、配当金や売却益には税金がかかりません

不労所得を作るのに時間・労力がかかる

不労所得を作るには時間や労力がかかります。例えば、高配当株で不労所得を得るには元手となるお金が必要で、お金をためるのに時間がかかります。1,000万円の元手を作るには、年間で100万円をためた場合でも10年間が必要です。

また、高配当株で不労所得を得る際には、投資全般や高配当株の選び方など知識の習得が必要です。書籍を読んだり、有料の講座を受けたりする必要があるかもしれません。

方法によりかかる時間・労力に差はあるものの、時間も労力もかけずに不労所得は作れないので注意してください。

収入が得られなくなるリスクに注意

不労所得の方法によっては、収入が得られなくなるリスクがあるので注意しましょう。例えば、不動産投資をしたものの、空室になると収入が入りません。不動産投資では管理費用がかかり、ローンを組んでいる場合はローン返済も必要になるため、赤字になる可能性もあります。

初期費用がかかることもある

一部の不労所得の方法では、高額な初期費用が必要な点にも注意しましょう。例えば、不動産投資の場合、不動産を購入する際には物件の購入費用が必要な上に、不動産仲介手数料、登録免許税などの費用もかかり、初期費用がかさみます。

副業とみなされる場合がある

不労所得の方法によっては、副業とみなされることがあるので注意してください。例えば、ブログ・YouTubeやコンテンツ販売などは副業とみなされることがあります。

公務員は副業を禁止されています。また、会社員でも勤務先によっては副業を禁止していることがあるので、就業規則などをチェックしましょう。

不労所得の方法を比較。収入の目安やリスクも解説

不労所得の方法を選びたい人のなかには、収入を得るまでの労力が少ないほうがよい、収入が変動するリスクをできるだけ抑えたいなどの希望がある人もいるでしょう。そこで、ここでは、収入を得るまでに必要な労力や時間、収入が変動するリスクを表にして比較しました。

月5万円得るまでの
労力
月5万円得るための
投資額目安
収入のぶれ幅
(リスク)
高配当株の配当収入小〜中1,000万円低〜中
債券の利子収入小〜中2,000万円〜12,000万円低〜中
投資信託の定額売却1,500万円
不動産投資2,000万円
ブログ・YouTube0〜10万円
コンテンツ販売0〜10万円
不労所得を得る方法を必要な労力・投資額、収入のぶれ幅で比較

月5万円の不労所得を得るまでに必要な労力を比較すると、投資信託の定額売却がもっとも労力を抑えられます。証券口座を解説して商品を買うだけでよく、商品の選定も個別の株式などを選ぶのに比べて簡単です。一方、ブログ・YouTubeでは収入を得るまでにコンテンツを作り・試行錯誤が必要なため、労力が大きい傾向があります。

月5万円を得るための投資額を比較すると、ブログ・YouTube・コンテンツ販売がもっとも費用を抑えられます。必要なのはパソコンやモニター、動画編集ソフトなどがあれば始められます。一方、高配当株や投資信託、不動産投資などでは必要な金額が約1,000万円以上かかります。

収入のぶれ幅を比較すると、投資信託が収入のぶれ幅をもっとも抑えられます。投資信託では投資先が広く分散されているため、個別の株式や不動産に比べて収入がゼロになるリスクはほとんどありません。

どの不労所得の方法がおすすめ?作り方のステップも解説

コツコツお金をためられる人は投資信託・高配当株がおすすめ

コツコツお金をためられる人は投資信託を定期売却したり、高配当株の配当収入を狙ったりする方法がおすすめです。お金さえ貯められれば、証券口座で対象の金融商品を買うだけでだれでも始められます。投資先を広く分散できれば、収入がブレるリスクも比較的小さい傾向があります。

投資信託で不労所得を作るまでのステップは以下のとおりです。

  1. 証券口座を開設する
  2. 金融商品を選ぶ
  3. 対象の金融商品を購入する
  4. 定期売却の設定をする

会社員でよい物件選びができる人は不動産投資が向いている

会社員でよい物件を選べる人は不動産投資に向いています。会社員であれば不動産投資ローンの審査に通りやすいため、手持ちの資金が少なくても始めることが可能です。不動産投資で安定した収入を得られるかは物件選びによります。

よい物件かどうかを見分けられる不動産投資の知識を身につけられる人であれば、不動産投資を検討するとよいでしょう。

不動産投資を始める手順は以下のとおりです。

  1. 情報収集をする
  2. 物件を探す・選ぶ
  3. 物件の買付を申込む
  4. 金融機関に融資を申込む
  5. 売買契約を結ぶ
  6. 金融機関に本審査を申込む
  7. 引き渡しを行う

好きなことをして稼ぎたい人はブログ・YouTubeがおすすめ

好きなことをして不労所得も得たい人はブログやYouTubeがおすすめです。初期投資がほとんど必要ないため、誰でも始められます。

ブログやYouTubeで稼いでいる人の多くは、自分の好きなこと・得意なことを発信している傾向があります。ブログ・YouTubeは収入を得られるまで多くの労力がかかるため、その労力が苦にならない人に向いているでしょう。

ブログの始め方は以下のとおりです。

  1. ブログのジャンルを決める
  2. ブログのタイトルとドメイン名を決める
  3. レンタルサーバーを契約しブログを開設する
  4. ブログの初期設定を行う
  5. 記事を書く
  6. 各種広告サービスに登録する

不労所得を作れば時間の余裕にもつながる

本記事では、不労所得の方法を解説・比較し、おすすめの方法も説明しました。不労所得を作るには時間や手間がかかりますが、一度構築できれば、労働時間をさかずに収入を得られます。

不労所得を作るとお金の余裕だけではなく、時間の余裕も作れます。不労所得がある程度あれば、労働時間を減らして労働収入が下がった分を補てんすることも可能です。また、不労所得で得たお金を使って時間を買うことでも時間の余裕を作れます。

以下の記事では、お金で時間を買う方法を紹介しています。いくらでどれくらいの時間を捻出できるかの目安も解説しているので、不労所得で時間の余裕も作りたい人は参考にしてみてください。

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