アレクサ(Alexa)の利用中で音声だけで家電を操作したい人におすすめなのがスマートリモコンです。スマートリモコンの導入を予定しているものの、メーカーや種類が多くてどれがよいかわからない人も多いのではないでしょうか。
本記事では、アレクサ利用中の人におすすめなスマートリモコンを紹介します。機種による違いや選ぶ際のポイント、スマートリモコンで共通してできることも詳しく解説しているので、スマートリモコンを導入予定の人はぜひ参考にしてみてください。
ほぼすべてのスマートリモコンがアレクサに対応
さまざまなメーカーからスマートリモコンが販売されていますが、ほぼすべての機種がアレクサ(Alexa)に対応しています。主なスマートリモコンのメーカー・ブランドでのアレクサ対応は以下のとおりです。
- SwitchBot(スイッチボット)|◯
- Nature Remo(ネイチャーリモ)|◯
- TOLIGO|◯
- +Style|◯
- ラトックシステム|◯
- カシムラ|◯
- サンワサプライ|◯
- Aqara|◯
- アイリスオーヤマ|◯
どのスマートリモコンを買ってもアレクサから操作ができます。スマートリモコンを選ぶ際は初期設定のしやすさやセンサーの種類・数などをチェックしましょう。
スマートリモコンは機種によって何が違う?
スマートリモコンはどれも似ていますが、機種によって、初期設定のしやすさや赤外線の信号が届く範囲、センサーの種類・数が異なります。
ここからは、スマートリモコンの機種による違いや、押さえておきたい特徴を解説します。
初期設定のしやすさ|家電リモコンを簡単に登録できるものがおすすめ
スマートリモコンの機種で大きく異なるのは初期設定のしやすさです。
スマートリモコンを使えるようにするには、Wi-Fiの設定をしたり、家電リモコンを学習させたりする必要があります。特に、家電リモコンを学習させるのを手動で行うのは、かなり手間がかかる作業です。私はテレビリモコンの各ボタンを手動で覚えさせるのに20分ほどかかったことがあります。
SwitchBotやNature Remoの製品では、家電リモコンを簡単登録する機能があり、家電リモコンをスマートリモコンに向けてボタンを押して確認作業をするだけで登録が完了します。比較的新しい家電であれば、簡単登録が利用できるので、すごく便利です。
センサーの種類・数|温度などに応じて自動化したい人は要チェック
スマートリモコンによってセンサーの種類・数も異なります。機種によってはセンサーがないものもありますが、一部には温度センサーや湿度センサー、照度センサー、人感センサーが搭載されている機種もあります。
センサーがあると家電操作を自動化する際に便利です。例えば、夏に気温が30℃より高くなったらエアコンの冷房をつける、冬に湿度が45%未満になったら加湿器をオンにするなどの自動操作ができます。
なお、センサーなしのスマートリモコンでも、時刻をトリガーにして自動化はできます。例えば、就寝時刻にリビングのエアコンをオフにする、起床時刻にオンにする操作が可能です。また、Echo Dot第5世代であれば温度センサーが内蔵されているので、スマートスピーカーを活用して温度をトリガーにした自動化もできます。
高度な自動化をしたいのであればセンサー付きを選ぶのがおすすめです。簡単な自動化ができれば十分な人はセンサーなしでも問題ないでしょう。
赤外線の信号が届く範囲|大きめの部屋に設置するなら確認しよう
機種によってスマートリモコンが出す赤外線の届く距離も異なります。短めのものだと10m程度、長めのものだと30m程度です。
ワンルームで8畳程度(約15㎡)の部屋や、ファミリータイプで10畳程度(約18㎡)の一般的なリビングであれば、10m程度あれば十分です。
さらに広めの部屋に設置するのであれば、赤外線の届く距離が15mや30mと長めのものを選びましょう。
なお、スマートリモコンが出す赤外線は部屋の壁やドアを通り抜けられないため、仕切られている部屋ごとにスマートリモコンが必要です。我が家ではリビングと寝室にそれぞれ設置しています。
そもそもスマートリモコンが共通でできることは?
どのスマートリモコンでも備えているメリットは、以下の4つです。
- 家電のリモコンを探さなくすむ
- 外出先からでも家電操作ができる
- 声だけで家電の操作ができる
- 家電操作を自動化できる
ここからはスマートリモコン共通のメリットを解説します。
家電のリモコンを探さなくてすむ
家電を操作しようとしてリモコンが見つからずに困った経験がある人も多いでしょう。探すのはかなり面倒ですし、定位置に毎回戻すのも案外難しいものです。
スマートリモコンがあれば、手元のスマホでリモコンのように操作ができるため、探す必要がなくなります。普段からスマートリモコンを使えば、家電ごとのリモコンの管理自体が不要です。
家電のリモコンが電池切れになった場合も、スマホリモコンで操作できると安心です。特に、暑い日にエアコンのリモコンの電池切れになった際などは助かりますよ。
外出先からでも家電操作ができる
外出先から家電操作ができる点もスマートリモコンのメリット。夏場に帰宅する前にエアコンをオンにしておけば、家に入ったときに適温になっていて快適です。
旅行などで長期間家を空けてエアコンのつけっぱなしに気づいたときも、スマホからその場でオフにできます。
声だけで家電の操作が可能
アレクサとスマートリモコンを組み合わせれば、音声だけで家電の操作が可能です。例えば、就寝前にベッドで横たわったまま、照明やエアコンの操作ができます。
小さな子どもがいる家庭なら、子どもを抱っこしながらでも照明やエアコンの操作ができて便利です。
家電操作を自動化でき、毎日のリモコン操作をしなくてすむ
スマートリモコンがあれば家電操作を自動化できます。例えば、規則正しく過ごしている人向けには以下のような操作が可能です。
〈寝室のエアコンの自動操作例〉
- 就寝時刻の前(例:19時)にオンにする
- 起床時刻の後(例:7時)にオフにする
〈リビングのエアコンの自動操作例〉
- 起床時刻の前(例:5時30分)にオンにする
- 就寝時刻(例:20時30分)にオフにする
室内で快適に過ごしつつ、エアコンの消し忘れも防げるので無駄な電力消費も減らせます。なお、旅行や帰省などで長期不在にする際は自動操作を一時的に無効にすることも可能です。
スマートリモコンのおすすめは?
スマートリモコンの機種による違いなどを把握できたものの、どれを選べばよいか迷っている人も多いのではないでしょうか。
ここからは、おすすめのスマートリモコンをタイプ別に紹介します。
手軽に試したいなら「SwitchBotハブミニ」や「Nature Remo nano」がおすすめ
手軽にスマートリモコンを試してみたい人にはSwitchBot ハブミニやNature Remo nanoがおすすめです。センサーは搭載されていませんが、基本的な機能はそろっています。
SwitchBotやNature Remoのスマートリモコンは家電のリモコン登録が簡単なのが特徴。エントリーモデルは価格が4,000〜5,000円程度とリーゾナブルなので、自分に合わなかった場合でも後悔が少なくてすみます。
はじめて利用する人や初期設定を短時間で終わらせたい人にうってつけです。
温度や湿度などに応じて自動化したい人は「SwitchBot ハブ2」や「Nature Remo 3」が向いている
温度や湿度、照度などに応じて家電操作を自動化したい人は、SwitchBotハブ2やNature Remo 3がおすすめです。どちらもセンサーが豊富なので、さまざまな自動化ができます。
搭載しているセンサーは以下のとおりです。
SwitchBotハブ2 | Nature Remo 3 |
・温度センサー ・湿度センサー ・照度センサー | ・温度センサー ・湿度センサー ・照度センサー ・人感センサー |
例えば、以下のようなことが自動でできます。
- 夏場、室内の温度が29℃より高くなったらエアコンの冷房をオンにする
- 冬場、室内の温度が15℃より低くなったらエアコンの暖房をオンにする
- 室内の湿度が45%より低くなった加湿器をオンにする
- 室内が暗くなったら照明をつける
なお、SwitchBotハブ2、Nature Remo 3のどちらも家電リモコンのボタンを押すだけでできるので、初期設定も簡単です。家電を自分の思いどおりに自動化したい人は導入を検討してみてください。
スマートリモコンをセットアップする流れを解説
はじめてスマートリモコンを導入する予定の人のなかには、初期設定ができるか心配な人もいるのではないでしょうか。SwitchBotやNature Remoの製品であれば、家電リモコンの登録も簡単なので、スムーズに初期設定ができるでしょう。
ここでは、SwitchBotハブミニを例にして、初期設定を行い、アレクサで家電操作できるようにするまでのセットアップ手順を解説します。おおまかな流れは以下のとおりです。
- SwitchBotハブミニの初期設定
- AlexaアプリでSwitchBotハブミニのスキルを追加する
- 制御する家電を見つけて、各家電のセットアップを行う
まずはスマホにSwitchBotアプリをダウンロードして、アプリ経由でSwitchBotハブミニのセットアップをしましょう。セットアップではWi-Fiの設定をしたり、利用したい家電のリモコンを登録したりする作業を行います。SwitchBotハブミニでは、家電のリモコンをハブミニ本体に向けて任意のボタンを押して、動作を確認するだけで登録が完了します。
SwitchBotハブミニの初期設定が終わったら、アレクサとSwitchBotハブミニを連携させる設定をしましょう。SwitchBotハブミニのスキルを追加して、アカウントをリンクさせます。
最後に、Alexaアプリから制御する家電を見つけて、各家電のセットアップを行います。通常は自動で見つかるので、画面の案内に従って操作すればOKです。
スマートリモコンで毎日のリモコン操作から解放されるのは超快適
スマートリモコンを導入するメリットはさまざまありますが、最大のメリットは毎日のリモコン操作から解放される点です。私も実は購入する前、リモコン操作はささいなことなので、音声で操作できたり自動化できたりしてもそんなに対した価値がないと思っていました。しかし、実際に使ってみると思った以上に快適になり、今ではスマートリモコンなしの生活が考えられないくらいです。
もし導入を迷っているのであれば、一度試してみてください。エントリーモデルなら4,000〜5,000円程度で入手ができ、セットアップもさほど難しくありません。スマートリモコンを導入すれば、夢のスマートホーム化も手軽に実現できますよ。