アレクサとエアコンを連携させると、音声だけでオン・オフなどができて便利です。しかし、家にあるエアコンは連携できるのか、どうやって設定するのかなど、わからないことがある人も少なくないでしょう。
本記事では、アレクサとエアコンを連携させる設定方法を解説します。スマートスピーカー対応・非対応といった機種ごとの設定手順も解説しているので、家のエアコンを音声操作したい人はぜひチェックしてみてください。
ほとんどのエアコンはアレクサと連携できる

ほぼすべてのエアコンはアレクサから音声操作が可能です。
スマートスピーカー対応のエアコン機種では無線LANに接続可能なため、家にあるEcho端末と連携して操作できます。また、スマートスピーカーに対応していない機種であっても、赤外線リモコンが付属していれば、スマートリモコンと呼ばれるデバイスを介して、アレクサからの操作が可能です。
現在出回っているほとんどのエアコンの機種では赤外線リモコンが付いているので、ほぼすべてのエアコンはアレクサで操作できるといえます。
アレクサとエアコンの連携設定の手順を種類別に解説

アレクサの音声操作でエアコンを制御するには、アレクサとエアコンを連携させる設定が必要です。設定の仕方は、エアコンがスマートスピーカー対応か否かによって異なります。ここからは、アレクサとエアコンの連携設定の手順を種類別に解説していきます。
なお、Echo端末などのアレクサ対応スマートスピーカーの初期設定が完了している状態から手順を説明します。Echo端末などの初期設定がまだの場合は、事前に済ませておきましょう。
スマートスピーカー対応エアコンでの連携手順
スマートスピーカー対応エアコンの場合の連携手順は以下のとおりです。
- 設定に必要なモノ・情報を用意しておく
- メーカー提供のエアコン用アプリをダウンロードし、製品を登録する
- 専用のアレクサスキルを導入してアカウントをリンクさせる
なお、エアコンのメーカー・機種によっては手順が一部異なる場合もあります。各機種での手順詳細はメーカーのマニュアルなどを参照してください。
1.事前準備|設定に必要なモノ・情報を用意しておく
まず、スマートスピーカー対応エアコンをスムーズに設定できるように、必要な情報を準備しておきましょう。設定で必要なモノ・情報は以下のとおりです。
- スマホ端末(Alexaアプリが入っているもの)
- Wi-Fi環境の接続情報(SSID、パスワード)
2.メーカー提供のエアコン用アプリをダウンロードし、製品を登録する
次に、エアコンのメーカーが提供しているエアコン用アプリをダウンロードして、アプリの初期設定をしましょう。主なメーカーのアプリは以下からダウンロードできます。
アプリの初期設定では、ユーザー情報の登録とエアコンの登録をします。登録の手順は各メーカーのアプリによって異なるため、案内やマニュアルに沿って行いましょう。
なお、登録したユーザー情報のID・パスワードなどは、アレクサと連携させる際にも必要になるので、メモしておくとよいでしょう。





3.専用のアレクサスキルを導入してアカウントをリンクさせる
最後に、アレクサとエアコン用アプリを連携させる設定を行います。
Alexaアプリで、対象のエアコンメーカーのスキルを探し、有効にしましょう。主なメーカーのスキルは以下のとおりです。
- ダイキン:Daikin Talk Skill
- 日立:白くまくん 音声操作
- 三菱電機:三菱電機スマート家電
- シャープ:COCORO AIR
- 富士通ゼネラル:ノクリア
スキルを有効にすると、アカウントリンクの画面が表示されるので、案内に沿ってエアコン用アプリで登録したID・パスワードを入力しましょう。アカウントがリンクされると、設定は完了です。
スマートスピーカーに対応していないエアコンでの連携手順
スマートスピーカーに対応していないエアコンの場合、連携手順は以下のとおりです。
- 設定に必要なモノ・情報を用意しておく
- スマートリモコンを導入・初期設定する
- スマートリモコンにエアコンの機種を登録する
- スマートリモコン用アレクサスキルを導入してアカウントをリンクさせる
- アレクサで家電を登録する
なお、スマートリモコンの機種によっては手順が一部異なる場合もあります。各機種での手順詳細は各スマートリモコンのマニュアルなどを参照してください。
1.事前準備|設定に必要なモノ・情報を用意しておく
まず、スマートスピーカー対応エアコンをスムーズに設定できるように、必要な情報を準備しておきましょう。設定で必要な情報は以下のとおりです。
- スマートリモコン
- エアコンの赤外線リモコン
- スマホ端末(Alexaアプリが入っているもの)
- Wi-Fi環境の接続情報(SSID、パスワード)
2.スマートリモコンを導入・初期設定する
次に、スマートリモコンを導入しましょう。
スマートリモコンには多数の種類がありますが、代表的なメーカーはSwitchbotやNature Remoです。どちらも設定・操作がわかりやすく、エントリーモデルであれば5,000円程度で購入できます。我が家ではSwitchbotハブミニをリビングと寝室に設置しています。
スマートリモコンを導入したら、まずスマートリモコン用のスマホアプリをダウンロードしましょう。そのあと、案内やマニュアルに沿ってWi-Fi設定などを行います。


3.スマートリモコンにエアコンのリモコンを登録
スマートリモコンの初期設定が完了したら、スマートリモコンに家にあるエアコンのリモコンを登録しましょう。スマートリモコン・エアコンの機種によっては、スマートリモコンに向かってエアコンの赤外線リモコンをピッとするだけで登録が可能です。
エアコンの登録が完了したら、スマートリモコンのアプリからでも操作できるか試しておくとよいうでしょう。
4.スマートリモコン用アレクサスキルを導入してアカウントをリンクさせる
次に、アレクサとスマートリモコン間で連携動作ができるように設定します。スマートリモコンのAlexaスキルを導入し、有効にしましょう。主なスマートリモコンのスキルは以下のとおりです。
スキルを有効にすると、アカウントリンクの画面が表示されるので、スマートリモコンのパスワードなどを入力しましょう。アカウントがリンクされると、設定は完了です。
5.アレクサで家電を登録する
最後に、Alexaアプリで操作したい家電を登録します。通常は自動で新しいデバイスが検出されます。家電が検出されたら、家電の名前やグループなどを設定しましょう。
主要メーカーのエアコンはアレクサに対応している?アレクサ対応のエアコンメーカーを紹介
国内の主要メーカーのうち、ダイキン・東芝・三菱電機・日立・シャープ・富士通ゼネラルがアレクサに対応しています。なお、パナソニックもかつてはアレクサに対応していましたが、2025年9月16日にスマートスピーカー連携のサービスを終了し、現在は利用できません。
なお、アレクサ対応のメーカーでも機種によって対応有無が異なります。家にあるエアコンの機種がアレクサ対応かどうかは、各メーカーの公式サイトで確認しましょう。
- ダイキン|Amazon Alexa対応機器
- 東芝|Amazon Alexa 対応機種一覧
- 三菱電機|霧ヶ峰REMOTE「対応機種」
- 日立|対応エアコンについて
- シャープ|COCORO AIR対応機種(現行機種・過去の機種)
- 富士通ゼネラル|対応エアコン一覧
アレクサとエアコンの連携でさまざまな音声操作ができる

アレクサとエアコンを連携させると、アレクサからのさまざまな音声操作が可能になります。オン・オフに加えて、運転モードの切り替え、温度設定も可能です。
例えば、アレクサでは以下のように操作できます。
操作 | 音声コマンド |
---|---|
オン・オフ | ・「アレクサ、リビングのエアコン(エアコンにつけた名前)をつけて」 ・「アレクサ、リビングのエアコンを消して」 |
運転モードの設定 | ・「アレクサ、リビングのエアコンを暖房にして」 ・「アレクサ、リビングのエアコンを冷房にして」 ・「アレクサ、リビングのエアコンを送風にして」 |
温度の設定 | ・「アレクサ、リビングのエアコンの温度を27度に設定して」 ・「アレクサ、リビングのエアコンの温度を上げて」 ・「アレクサ、リビングのエアコンの温度を下げて」 |
なお、上記以外の操作(例えば、風量の調節)については、音声でできることがメーカーによって異なる点には注意しましょう。
照明などさまざまな家電も音声制御したいならスマートリモコンの導入も検討しよう
エアコンだけでなく、照明やテレビなどさまざまな家電も音声操作したい場合は、スマートリモコンの導入がおすすめです。照明(シーリングライト)にはアレクサ対応の機器がそもそもあまり多くないため、照明を音声操作する場合はスマートリモコンがあるとよいでしょう。
スマートリモコンがあれば、照明・エアコン・テレビなどをさまざまな家電をまとめて操作でき、自動で指定の時刻にオンオフすることもできるので、非常に便利です。スマートホーム化したい人は導入を検討してみてください。
以下の記事では、スマートリモコンのおすすめを紹介しています。機種による違いや選び方も解説しているので、自分にあうスマートリモコンがほしい人はぜひチェックしてみてください。