アレクサの呼びかけ機能は、Amazon Echo端末とすぐに通話が開始できる便利なコミュニケーション機能です。しかし、どうやって利用したらよいのか、事前に設定が必要なのかなど、わからないことが多い人もいるでしょう。
本記事では、アレクサの呼びかけ機能でできることや利用方法を詳しく紹介します。活用シーンや通話機能との違いも解説するので、アレクサを使って便利にコミュニケーションを取りたい人はぜひ参考にしてみてください。
アレクサの呼びかけ機能とは?
アレクサの呼びかけ機能とは、Echo端末に対してすぐに通話を開始できる機能のこと。受信側の操作不要で通話を始められます。呼びかけ機能はアレクサの標準機能であり、通話料無料で利用が可能です。
アレクサの呼びかけ機能でできることは?
アレクサの呼びかけ機能を使えば、外出先からでもスマホでEcho端末に呼びかけられます。また、Echo端末間で呼びかけすることも可能です。
ここからは、アレクサの呼びかけ機能の特徴や利用シーンを解説していきます。
外出先でスマホからEcho端末に呼びかけできる。見守りにも便利

アレクサの呼びかけ機能を使えば、外出先からでもスマホでEcho端末に呼びかけが可能です。例えば、留守番をしている子どもに外出先から話しかけられるので、見守りにも役立ちます。受け側で操作が不要なので、相手が子どもや高齢者でもすぐ通話が可能です。
ちなみに、Echo端末からスマホのAlexaアプリには呼びかけができない点は覚えておきましょう。
Echo端末から別のEcho端末にも呼びかけ可能。自宅の内線電話にもなる

Echo端末同士で呼びかけ機能を利用することも可能です。家に複数台のEcho端末があれば、内線代わりにも使えます。例えば、リビングから子ども部屋にいる子どもに話しかけるなど、家族が別の部屋にいるときでも気軽に会話を始められます。
また、実家にいる高齢の両親を見守りする際にも便利です。例えば、家のEcho端末から実家のEcho端末に呼びかければ、すぐに様子を確認できます。前述したように受け側で操作が必要ないため、高齢者で端末操作に不安がある人でも会話を開始できる点も魅力です。
ディスプレイ付き端末ならビデオ通話も可能

スマホからEcho Show端末に呼びかける場合やEcho Show端末同士で呼びかける場合は、ビデオ通話ができます。特に、子どもや高齢者の見守りで利用する際は、相手の表情を確認しながら通話ができて便利です。
ディスプレイ付き端末を利用している場合に、カメラをオフにすることも可能です。例えば、Echo Show 5であれば、本体のカメラカバーをスライドさせるだけでオフにできます。また、スマホ側のカメラをオフにするには、画面をタップしてカメラをオフにするアイコンをタップしましょう。
両親など自分以外のアカウントの端末へも呼びかけが可能

両親のいる実家にEcho端末を置いて、そのEcho端末に呼びかけをしたい人もいるでしょう。アレクサの呼びかけ機能では、許可設定をすれば別のAmazonアカウントの端末に呼びかけられます。
なお、自分以外のアカウントの端末と呼びかけ機能を利用するには、自分側と相手側の両方で呼びかけを許可する設定が必要です。許可設定の方法は後述するので確認してみてください。
アレクサの呼びかけ機能を使う前に許可設定しておこう

アレクサの呼びかけ機能を利用するには、受け側で許可設定を有効にする必要があります。許可設定はAlexaアプリを利用して、以下の手順で有効にしましょう。
- Alexaアプリを開く
- 画面下部の「デバイス」をタップする
- 対象の端末を選ぶ
- 歯車アイコンをタップし、「コミュニケーション」を選択する
- 呼びかけを選択し、「オン」または「ホームデバイス」を選択する
- 「オン」:許可された連絡先と自宅内のデバイスのみが呼びかけ可能
- 「ホームデバイス」:同じアカウントに登録されたデバイスのみ可能
なお、一部の端末では呼びかけ機能に対応していない点に注意しましょう。非対応の端末では、呼びかけの設定自体が表示されません。
ちなみに、別のAmazonアカウントの端末に呼びかけることも可能ですが、利用するには自分と相手の両方で呼びかけを許可する必要があります。その際は両方の端末で呼びかけ許可を「オン」に設定しましょう。
アレクサの呼びかけ機能の使い方は?
呼びかけ機能はスマホから行う場合はAlexaアプリを使います。また、Echo端末から行う場合は音声コマンドを利用しましょう。ここからは、アレクサの呼びかけ機能を使う手順を解説します。
スマホからEcho端末に呼びかけ|Alexaアプリで行う

呼びかけ機能でスマホからEcho端末に呼びかけるには、Alexaアプリを使います。以下の手順で操作しましょう。
- Alexaアプリを開く
- 画面下部の「その他」をタップし、「コミュニケーション」を選ぶ
- 呼びかけアイコンをタップする
- 呼びかけを行う端末の名前を選ぶ
呼びかけを受けたEcho端末では、LED表示がつき着信音も鳴るので、そのまま会話を始めましょう。なお、Alexaアプリで会話を終了するには、電話終了の赤いアイコンをタップします。
Echo端末から別のEcho端末に呼びかけ|音声コマンドを使う

Echo端末から別のEcho端末に呼びかける際は、音声コマンドで行いましょう。呼びかけを開始したり、終了したりする音声コマンドは以下のとおりです。
- 開始するとき|「アレクサ、〇〇(Echo端末の名前)に呼びかけて」
- 終了するとき|「アレクサ、切って」
なお、Echo端末の名前がわからない場合は、Alexaアプリを開き、画面下部の「デバイス」をタップして、対象端末を確認しましょう。
呼びかけ機能を使うなら、デバイス名を覚えやすくシンプルな名前に設定するのがおすすめです。以下の記事では、Echo端末の名前を変更する方法も解説しているので、名前変更したい人はチェックしてみてください。
呼びかけ以外のコミュニケーション機能も活用しよう
アレクサでは呼びかけ以外のコミュニケーション機能も利用可能です。ここからは、アナウンス機能と通話機能(コール機能)の特徴や活用シーンを解説します。
複数のEcho端末に一斉通知するならアナウンス機能が便利

複数のEcho端末に一斉に通知するのに利用するのであれば、アナウンス機能を使いましょう。アナウンス機能とは、端末で録音した音声を自宅のすべてのEcho端末に通知する機能のこと。
呼びかけ機能では、1台のEcho端末と双方向でコミュニケーションができるのに対して、アナウンス機能では複数台のEcho端末と片方向でコミュニケーションが可能です。
アナウンス機能は、夕食の準備ができたときに各部屋にいる家族に知らせるなど、家族全員にお知らせするシーンで重宝します。アナウンス機能は例えば、以下のように利用します。
- 「アレクサ、『夕食の準備ができた』ってアナウンスして」
ちなみに、Echo端末からだけでなく、スマホのAlexaアプリからもアナウンスが可能です。Alexaアプリであれば、音声を録音する代わりに、テキストを入力してアレクサに読み上げて通知してもらうこともできます。
友人などと通話する際は通話機能(コール機能)で会話できる
友人などと通話するのであれば、通話機能(コール機能)を利用するとよいでしょう。アレクサの通話機能では、通話を開始する際に受け側で通話に出る操作が必要ですが、事前に許可設定をしなくても利用できます。また、無料で気軽に通話ができる点もメリットです。
通話機能で通話を開始する方法は以下のとおりです。
- 発信する側|「アレクサ、〇〇(名前)さんのEchoに連絡して」
- 着信する側|「アレクサ、通話に出て」
ちなみに、呼びかけ機能と通話機能は相手によって使い分けをするとよいでしょう。友人であっても急にEcho端末経由でいきなり話しかけられたら不快に感じる人も多いはずなので、友人と通話する際は通話機能のほうがおすすめです。なお、我が家では、自宅内の家族間では呼びかけを利用し、それ以外は通話機能という風に使い分けています。
呼びかけ機能がうまく動作しないときはどうする?

アレクサの呼びかけ機能がうまく動かない原因の多くは、呼びかけ先のデバイス名が正しく認識されていない、受け側の端末で呼びかけが有効になっていないの2点が考えられます。
<呼びかけ先のデバイス名が正しく認識されなかった場合>
「指定した名前を見つけられませんでした」などのエラーのメッセージが流れるでしょう。その際は、Alexaアプリのデバイスを表示し、正しい名前であるかを確認してみてください。また、デバイス名が合っていても、漢字だと正しく認識されない場合もあるので、デバイス名をひらがなやカタカナにしたり、呼びやすい名前に変更したりしてみるのも手です。
<受け側の端末で呼びかけが無効になっている場合>
「この連絡先にはかけられません」などのエラーメッセージが流れることもあります。その際は、呼びかけ機能が有効になっているかを確認してみてください。
アレクサの機能は豊富。できることを覚えてうまく活用しよう
本記事では、アレクサの呼びかけ機能を紹介しましたが、アレクサではほかにも多数の機能を備えています。例えば、買い物リストでは、音声だけで簡単に買う予定のモノをリストアップでき、スマホアプリから内容の確認が可能です。また、リマインダーでは設定した時間にお知らせしてくれるので、やることを忘れずに済みます。
以下の記事では、アレクサでできることを厳選して紹介しています。機能の紹介だけでなく、活用シーンも解説しているので、アレクサをうまく使いこなしたい人はぜひ参考にしてみてください。