スマートスピーカーの導入を検討しているものの、「スマートスピーカーはいらない」という意見を聞いて購入をためらっている人もいるでしょう。例えば、以下のような疑問はありませんか。
- 「スマートスピーカーを使うとプライバシーが心配。音声がすべて録音される?」
- 「スマートスピーカーは使える機能があまりないって本当?」
- 「スマートスピーカーに指示してもちゃんと応答してくれないことはある?」
本記事では、スマートスピーカーに対する否定的な意見を参照しつつ、スマートスピーカーが誤解されていることを解説します。本記事を読めば、スマートスピーカーを正しく理解できます。スマートスピーカーが自分に必要かどうかを判断する際の参考にしてみてください。
スマートスピーカーがいらない意見をチェック。不要と考える理由は?
プライバシーが心配だったり、機械に話しかけるのに抵抗があったりしてスマートスピーカーの購入をためらっている人もいるでしょう。ここからは、スマートスピーカーが不要だと考えている人の意見を紹介します。
購入したけどいらなくなった理由もあわせて紹介するので、スマートスピーカーのデメリットが気になる人はチェックしてみてください。
プライバシーが心配
スマートスピーカーの購入をためらっている人のなかには、プライバシー面を心配している人もいます。事実が誤認されている部分がありますが、「自宅の会話がすべて聞かれている」、「会話が録音されている」と感じる人もいるでしょう。特に、プライバシーを重視している人には盗聴されているような気分になる人もいるかもしれません。
機械に話しかけるのに抵抗がある
スマートスピーカーのような機械に話しかけることに抵抗があるのも、導入をためらう理由のひとつです。慣れていないと恥ずかしいと感じる人もいるでしょう。私もはじめて導入した当初は抵抗がありました。
人によっては慣れるまでに時間がかかるかもしれません。
使える機能が少ない
スマートスピーカーを購入したものの不要になった人の意見のなかには、「使える機能が少なかった」というものも多く見られます。実際は機能は多いのですが、天気予報を聞く機能しか使っていないと、あまり価値がないと感じるかもしれません。
質問や指示に正しく応答しない
質問内容や指示内容によっては適切に対応してくれないことがあり、「スマートスピーカーは使えない」と考える人も。例えば、特定の楽曲再生を指示したのに全然別の楽曲が流れたり、リストに追加するアイテム名を聞き間違ったりすることがあります。
AIが搭載されていると聞くとすごい性能を期待しがちですが、音声認識精度が高いとされるAmazon Echoシリーズであっても、いつも完璧に応答できるわけではありません。
スマホでするほうが手っ取り早い
スマホでするほうが手っ取り早いからスマートスピーカーは不要だという声もあります。確かに、スマートスピーカーでできるほとんどのことは、スマホからも可能です。
音楽を聴く場合でも、スマートスピーカーでなかなか希望の曲が流れないと、スマホの音楽配信アプリを使ったほうが早いと感じる人もいるでしょう。
スマートスピーカーは誤解が多い。正しく理解しておこう
ここまで説明してきた否定的な意見はスマートスピーカーのデメリットですが、誤解されている部分も多いです。また、デメリットの部分はある程度対処できます。ここからは、デメリットを正しく解説します。
音声記録はウェイクワード検出時のみ。録音を保存しない設定もできる
AmazonやGoogleなどのスマートスピーカーで音声を記録しているのは、ウェイクワードを検出したとき(ウェイクボタンを押したとき)のみです。それ以外は録音していません。例えば、Amazonのアレクサでは、発話された音声とウェイクワードの音響パターンを照合させる「キーワードスポッティング」と呼ばれる技術が利用され、ほかの音には反応しないように設計されています。
ウェイクワード検出時の音声録音が残ることに不快感を感じる人もいるでしょう。アレクサでは、以下のように音声録音を保存するかどうかの設定が可能です。音声をいっさい保存しないようにも設定できるので、プライバシーが気になる人にも配慮されているといえます。
スマートスピーカーに話しかけるのは慣れることが多い。慣れると愛着も
機械に話しかけるのに抵抗がある人でも、スマートスピーカーに話すのは次第に慣れることが多いです。私や妻も最初は少し抵抗ありましたが、今ではまったく抵抗がありません。子どもたちははじめから普通に話しかけていました。
スマートスピーカーを長く使ってきている人のなかには、スマートスピーカーのAIに愛着をもつ場合すらあります。我が家では、アレクサ搭載のAmazon Echoを主に使っていますが、「アレクサ」は家族のような存在で、気軽に呼びかけていますよ。
使える機能は実は多い。できることをチェックしておこう
スマートスピーカーではできることがあまりないと思っている人もいますが、実はかなり多いです。代表的なできることを列挙すると以下のとおりです。
- タイマー・アラームをかける
- リマインダーをセットする
- 買い物リストにアイテムを追加する
- スケジュールをチェックする
- ニュースを聴く
- 天気予報を確認する
- 音楽を再生する
- オーディオブックを聴く
- Kindle本を読み上げる
- 自然音を流す
- 通話や呼びかけができる
- 簡単なゲームができる
- 家電を音声で操作する
例えば、リマインダーはスマートスピーカーの機能のなかでもっとも利用しているもののひとつ。定期的に通知も可能なので、子どもに学校・保育園に行く時間を知らせられます。また、寝る前の歯磨きなど習慣的にやることをフォローするのにも使えます。
以下の記事では、代表的なスマートスピーカーのアレクサでできることを詳しく解説しています。機能の説明だけでなく、どんなシーンで活用すると便利かも解説しているので、スマートスピーカーでできることを知りたい人は参考にしてみてください。
たいていの動作はうまくいくが、指示の仕方にコツがいる場合もある
スマートスピーカーによって異なりますが、AmazonやGoogleのスマートスピーカーであれば、たいていの指示はうまく通ります。とはいえ、どんな指示でも期待どおりに動くわけでない点は覚えておきましょう。
きちんと動作してもらうためには、指示の仕方にコツが必要なケースもあります。例えば、曲名を指示して音楽再生を依頼したのに違う曲が流れる場合は、曲名が似ているほかの曲があることが原因の場合も。アーティスト名と曲名を組み合わせて言うなど、指示を工夫すると改善するでしょう。
以下の記事では、アレクサで指定した曲が再生できない原因と解決策を解説しています。うまく音楽が流れなくて困っている人はぜひ参考にしてみてください。
スマホより便利なシーンも多い。ハンズフリーでできる点が魅力
スマートスピーカーでできることの多くはスマホでもできるため、スマホでやるほうが手っ取り早い意見もあるでしょう。しかし、スマートスピーカーのほうが便利なケースも数多くあります。
例えば、料理中に調味料がちょうど切れて買い物リストにメモする場合、スマホだとロックを解除してメモアプリを起動し、アイテムを入力する必要があります。しかし、スマートスピーカーだと「〇〇を追加して」と言うだけで、リストに追加が可能です。ハンズフリーで追加できるので、作業を中断する必要がなく、あと回しにして忘れる心配もありません。
ほかにも、以下のようなシーンではスマートスピーカーのほうが便利です。
- 料理の作業中にタイマーをかける・止める
- 子どもに学校に行く時間になったことを知らせる
- BGMの音楽をかける
- 家電の電源をオン・オフする
生活を便利にしたいのであれば、スマホとスマートスピーカーはうまく使い分けるのがよいでしょう。
スマートスピーカーを買ってよかった理由は?口コミもチェック
スマートスピーカーを買ってよかったと感じる人は多く見られます。
主な口コミは以下のとおりです。
- 「話しかけるだけでタイマーや音楽再生できるのは便利」
- 「買い物リストは言うだけでリストアップしてくれるのが便利」
- 「家電を声で操作するのが便利」
音声で天気やニュースを確認できるのはもちろん、Alexaに話しかけるだけでタイマー設定や音楽再生ができて、家事中にも大活躍です。特に子どもが気に入って、毎日話しかけて楽しんでいます。コスパも良く、初めてスマートスピーカーを買う人には本当におすすめです!
Amazon Echo Popのレビューより一部抜粋
こんなにも使えるものかとびっくりした。ラジオはクリアに視聴できるし買い物リストも言うだけでリストアップしてくれるこんなにも便利なものかとびっくりした。機能的には自分はこれで十分。いい買い物だったと思う。
Amazon Echo Popのレビューより一部抜粋
これとスマートリモコンとスマホさえあれば、複数あった家電のリモコンがテーブルから消えて
Amazon Echo Dot 第5世代のレビューより一部抜粋
スッキリした。声だけで操作できてほんと便利です。
以下の記事では、スマートスピーカーを持つメリットを解説しています。機能だけでなく、具体的に何が嬉しいのかといったベネフィットも解説するので、スマートスピーカーは買う価値があるかを知りたい人はチェックしてみてください。
スマートスピーカーが不向きな人・向いている人の特徴は?
ここからは、スマートスピーカーのデメリットやメリットを踏まえて、おすすめの人と向いていない人の特徴を解説します。
高度な応答を期待している人には向かない
スマートスピーカーはAIによる高度な応答を期待している人に向いていません。スマートスピーカーができる機能は、定型的なものがほとんどです。わからない単語の意味を聞いたら教えてくれますが、現時点でChatGPTのレベルで回答してくれることは期待できません。
高度な応答ができないとはいえ、定型的な機能だけでも十分すぎるくらい便利です。タイマー、リマインダー、買い物リスト、カレンダーなどはすべて定型的な動作が基本ですが、使い方によってパワフルなツールになります。
なお、アレクサでは、ChatGPT用のスキルを導入することで、アレクサを使ってChatGPTに質問ができるようになります。気になる人はhelloGPTのスキルを導入して試してみてください。
子育て中の人、生活をより便利にしたい人に向いている
スマートスピーカーは家事育児などで忙しく過ごしている人に向いています。リマインダーを子どもの習慣付けに使えば、親がフォローする必要がなくなり、イライラも減るでしょう。また、買い物リストを使うことで食材や消耗品などに管理を楽にできるため、家事負担の軽減も可能です。
生活をより便利にしたい人にも向いています。例えば、テレビや照明、エアコンなどの家電を音声でコントロールできるようにしたい人にはうってつけです。また、簡単な指示で音楽を聴けるので、作業中にBGMをかけるなど、音楽を気軽に楽しみたい人にも向いているでしょう。
スマートスピーカーはどれがよい?機種による違いやおすすめを紹介
スマートスピーカーを購入しようと思ったものの、どのメーカーがよいのか、どんな機種がよいのかなど迷っている人もいるでしょう。
以下の記事では、スマートスピーカーの機種による違いやおすすめ商品を解説しています。自分にあうスマートスピーカーを選びたい人は参考にしてみてください。