スマートリモコンのなかでも人気がある商品のひとつが、スイッチボットハブミニ(SwitchBotハブミニ)です。「便利」「設定が簡単」という声が多いものの、「Wi-Fi接続が不安定」「設定が煩雑」などの声もあり導入をためらっている人もいるのではないでしょうか。
本記事では、スイッチボットハブミニを半年以上利用してきたからこそわかった、本製品のメリット・デメリットを徹底的に解説します。類似商品との違いも解説するので、スイッチボットハブミニを購入予定の人はぜひ参考にしてみてください。
SwitchBotハブミニ(スイッチボット ハブミニ)の基本仕様は?
SwitchBotハブミニはセンサーを内蔵していないものの、多数の赤外線リモコンの代わりになり、価格もスマートリモコンのなかではかなり安いのが特徴です。
SwitchBotハブミニの基本的な仕様は以下のとおりです。
サイズ | 6.5cm x 6.5cm x 2.0cm |
重量 | 36g |
対応するリモコン型番 | 83,000以上 |
主な機能 | ・スケジュールで家電を自動操作 ・スマホアプリで家電を遠隔操作 ・音声アシスタントと連携可能 |
センサー | なし |
電源アダプター付属 | なし |
価格 | 5,480円 |
SwitchBotハブミニのよい評判は?
SwitchBotハブミニにはよい評判が多くあります。Amazonのレビューでは5点満点中4.2で、高評価です。ここからは、SwitchBotハブミニのよい評判を解説します。
エアコン・照明などを遠隔操作・自動操作できるのが便利
家にあるエアコン・照明を遠隔からスマホで操作できたり、音声アシスタントと連携して声で操作ができたりするのが便利と感じている人が多く見られます。アレクサなどの音声アシスタントがなくても、スケジュールでオンオフなどができ手間が省ける点も高評価です。
アレクサと連携しつつ、スマホでエアコンを遠隔操作したくて購入しました。
Amazon スイッチボットハブミニのレビューより一部抜粋
外出先や、仕事終わりなどで操作ができ、帰宅する頃には家の中が快適な状況になっているので満足です。
アレクサは所持していないので、主にアプリからの操作とスケジュールによるオンオフの切り替え、開閉センサーとの組合せで使っています。「エアコン」「照明」と開閉センサーとの組合せが色々な手間が省けて気に入っています。
Amazon スイッチボットハブミニのレビューより一部抜粋
安くてコスパも高い
SwitchBotハブミニは安くてコスパが高い点が高評価です。プライムセールやブラックフライデーなどで安くなっているタイミングで購入して、思いのほかよかったと感じている人もいます。
Alexaと同期して使用してます。
Amazon スイッチボットハブミニのレビューより一部抜粋
SALEの時に購入したのでめちゃ安かったし
今年購入した色んなものの中で断トツお気に入りです。
こんなに価格が安くて便利な商品は過去にありません。生活が一変しました。
ヨドバシカメラ, スイッチボットハブミニのレビューより一部抜粋
設定も簡単
設定も簡単という声も多く見られます。設定に使うアプリもわかりやすい点も評価されています。
設定も非常に簡単です。部屋のエアコンなどのリモコン代わりになります。外出先から操作ができるので、冬でも部屋を暖かくすることができます!
Amazon スイッチボットハブミニのレビューより一部抜粋
今まで他のスマートリモコンも色々使ってきましたが、アプリのUIが洗練されていて、設定がとても簡単でした。
Amazon スイッチボットハブミニのレビューより一部抜粋
対応センサー・スイッチの導入で家電操作できることが増える
SwitchBotの温湿度計、人感センサー、指ロボットとも連携することで、できることを増やしていける点も評価されています。SwitchBotハブミニ自体にはセンサーは付与していませんが、あとからセンサーなどを増やして拡張できるのも高評価です。
温度湿度計でエアコンと扇風機の自動運転。人感センサーで照明の自動点灯させています。
Amazon スイッチボットハブミニのレビューより一部抜粋
自動化の設定もアプリから簡単に設定できました。今のところ、動作も安定しています。
指ロボットをアレクサから操作するために購入しました。このハブのおかげで、指ロボット14台を便利に使用できています。声で管理できるのは本当に楽で、オートメーションで自動的にスイッチのオンオフをしてくれるのもとても気に入っています。
Amazon スイッチボットハブミニのレビューより一部抜粋
SwitchBotハブミニの悪い評判は?
スイッチボットハブミニには良い評判が多いものの、悪い評判が気になる人も多いでしょう。ここからは、スイッチボットハブミニの悪い評判を解説してきます。
Wi-Fi接続がときどき切れてしまう人もいる
Wi-Fiの接続が不安定だと報告している人もいます。
原因がSwitchBotハブミニ製品自体によるものか、Wi-Fi環境の設定によるものかはわかりませんが、不安定だとうまく操作できずに不便ですよね。ちなみに、我が家ではWi-Fi接続が切れて困ったことはありません。
最初からWi-Fiに接続できませんでした。
Amazon スイッチボットハブミニのレビューより一部抜粋
原因がわからないままルータを再起動すると接続できたので安心しましたが、一週間後にまたWi-Fiに接続できなくなり、しばらく放置しているといつの間にか接続できている状態になっていました。
ルーターで使われるWi-Fiの周波数は2.4GHzと5GHzの2種類あります。スマホは両方利用できますが、スイッチボットハブミニは2.4GHzの周波数帯のみ利用でき、5GHzの周波数帯は利用できません。ルーターによってはWi-Fi周波数帯の2.4GHzと5GHzを自動で選ぶ機能があるので、5GHzに勝手に切り替わった場合に接続できない可能性もあります。
SwitchBotハブミニでWi-Fi接続がうまく行かない場合は、ヘルプページを参照したり、サポートに問い合わせをしたりするとよいでしょう。
家電の機種や利用者のリテラシーによっては初期設定が煩雑と感じる
Wi-Fiの初期設定でつまずいている人もいます。すでにある家電の機種によっては、初期設定に苦労する人もいます。
シーリングライトのリモコンはKOIZUMIのスリムなタイプなのですが、この信号を中々読み取れず、設定に苦労しました。
Amazon スイッチボットハブミニのレビューより一部抜粋
人によっては初期設定は簡単だったという声も多く見られるので、家電の機種、利用者のリテラシーに左右される可能性もあります。
家電によってはできることが簡単な操作に限られる
家電の種類・機種によっては使えるのが簡単な操作のみである点に不満をもつユーザーもいます。家電のリモコンの機能すべてを、スマホでできると期待しないほうがよいでしょう。
赤外線リモコンの簡単なボタンのみ対応している。エアコンならON/OFF、温度変更、冷暖除湿変更くらい。タイマーはできないのでアレクサと連帯して「何時間後に消して」と指示しなければならない。
Amazon スイッチボットハブミニのレビューより一部抜粋
SwitchBotハブミニを半年以上使ってわかったメリット・デメリットを解説
スイッチボットハブミニをある程度長く使った人の感想を知りたい人もいるでしょう。ここからは、スイッチボットハブミニを半年以上使った私が感じたメリット・デメリットを解説します。
メリットは?
私が感じたメリットは、以下の4点です。
- スケジュールでエアコン操作するのが便利。消し忘れ防止で電気代も節約になる
- リモコンの紛失や電池切れの場合もスマホで操作できて安心
- 音声アシスタントを使って家電を操作できて便利
- 家電リモコンの登録が簡単。1分もあれば登録が完了する
ここからは、スイッチボットハブミニのメリットを詳しく解説します。
スケジュールでエアコン操作するのが便利。消し忘れ防止で電気代も節約に
決まった曜日・時刻にエアコンをオン・オフできるのがすごく便利です。エアコンのタイマーもありますが、毎回セットするのは面倒でしょう。スイッチボットハブミニがあれば、忘れずにオン・オフできるので切り忘れ防止にも役立ちます。
我が家では、リビングと寝室のエアコンを毎日定時にオン・オフするのに活用中です。在宅勤務のためリビングのエアコンは日中使うため、毎朝6時にオンにし、就寝する20時30分にオフにしています。
以前は夜間に消し忘れてしまうことも度々ありましたが、スイッチボット導入後は消し忘れもありません。電気代の節約にも役立ってます。起床前にエアコンをオンしておけば、部屋が適温になるので朝も快適です。
リモコンの紛失や電池切れの場合もスマホで操作できる
使いたいときにリモコンが見つからなかった場合でも、スマホがリモコン代わりになります。電池切れになったときも、新しい電池を入手するまでの間にスマホのリモコンでしのげます。
我が家では、猛暑の日にエアコンをつけようと思ったらリモコンが電池切れで使えず、焦った経験があります。SwitchBotハブミニがあれば、リモコンの電池切れになっても安心です。
音声アシスタントを使って家電を操作できて便利
アレクサやグーグルホームなどに音声アシスタントがあれば、声だけでエアコンや照明を操作できます。例えば、仕事から帰宅した際に、玄関から照明やエアコンをつけることも可能です。
アレクサの定型アクションを使えば、「ただいま」というだけでリビングの照明・エアコンをオンにできますし、「おやすみ」と言うだけでリビングや寝室の照明をオフにすることも可能です。
家電リモコンの登録が簡単。1分もあれば登録が完了する
スマートリモコンの設定が煩雑で導入を躊躇している人もいるかもしれません。しかし、スイッチボットではリモコンの自動学習が可能で、リモコンの登録は驚くほど簡単でした。
家電リモコンをSwitchBotハブミニに向けてボタンを1回押して、スマホアプリで数回タップすれば登録が完了します。
スイッチボットを初めて導入した際に、寝室のエアコンのリモコンを登録を試みたときもスムーズに操作でき、作業時間は1分程度でした。
デメリットは?
次に、私が使って感じたデメリットを解説します。
リモコン自動学習ができない家電だと初期設定に時間がかかる
リモコンの自動学習ができない家電の場合、初期設定に時間がかかります。スイッチボットハブミニでは、自動学習できない場合はリモコンのボタン一つ一つを登録するボタン学習が必要です。
我が家の旧式のテレビで、主要なボタンを学習させるのに10分程度かかりました。エアコンや照明はリモコンのボタン数が少ないものの、テレビはボタン数が多く時間がかかりがちです。
電源オン・オフの学習だけであれば、ボタン学習でも数分で登録できるでしょう。なお、手持ちの家電がスイッチボットハブミニに対応しているかは、公式サイトで確認してください。
家電によっては操作できることが限られる
SwitchBotハブミニだけではなくスマートリモコン全般に言えますが、家電の操作が限られるデメリットがあります。
例えば、我が家のエアコンには冷房・暖房・除湿・自動・送風の機能がありますが、SwitchBotハブミニでは送風は選択できませんでした。家電リモコンでは風向の変更もできますが、SwitchBotハブミニではボタンが無効でした。
なお、我が家ではスイッチボットハブミニを家電リモコンをまとめるためというより、定時にオン・オフさせるのに使っているので、ほとんど不便さは感じていません。
FireTV stickなどBluetooth対応リモコンの家電は操作できない
SwitchBotハブミニではBluetooth対応リモコン家電は操作ができません。SwitchBotハブミニが対応しているのは、赤外線リモコンのみなので注意してください。
例えば、FireTV stickのリモコンは本体とBluetoothで通信するため、スイッチボットハブミニで登録できません。FireTV stickをスマホで操作したい場合は、専用のアプリをダウンロードするとよいでしょう。
なお、Echoデバイスがあれば、SwitchBot製品がなくても、音声でFireTV stickの操作が可能です。
SwitchBotハブミニとハブ2、他社品との違いは?
SwitchBotハブミニの導入を検討している人のなかには、ほかのスマートリモコンとの違いが気になる人もいるでしょう。
ここでは、代表的なスマートリモコンである、スイッチボットハブ2とNature remo mini2と比較しました。なお、比較した製品スであれば、どれでも音声アシスタントを経由した音声操作やスケジュールに合わせた自動操作も可能です。
スイッチボット ハブミニ | SwitchBot ハブ2 | Nature Remo mini 2 | |
価格 | 5,480円 | 8,980円 | 5,480円 |
サイズ | 6.5cm x 6.5cm x 2.0cm | 8.0cm x 7.0cm x 2.3cm | 5.8cm x 5.8cm x 1.6cm |
重量 | 36g | 63g | 23g |
センサー | なし | ・温湿度 ・照度 | ・温度 |
電源アダプター 付属 | なし | あり | なし |
SwitchBotハブミニは、スマートリモコンのなかではトップレベルで安価なため、手軽に導入がしやすいのが特徴です。
ハブ2やNature remo mini2と違ってセンサーが付属していませんが、決まったスケジュールにエアコンをオン・オフしたり、遠隔で操作したりするのであれば、センサーなしでも十分です。また、スイッチボットハブミニなら追加のセンサーを購入すれば、あとでできることを拡充できます。
以下の記事では、ハブ2との違いを詳しく解説しています。ハブミニとハブ2で迷っている人は参考にしてみてください。
SwitchBotハブミニは手軽にスマートホームを構築したい人におすすめ
SwitchBotハブミニは手軽にスマートホームを構築したい人におすすめです。
すでに家にある旧式の家電を買い換えなくても、外出先からスマホで家電を操作したり、スケジュールで家電をオン・オフできます。音声アシスタントもあれば、声だけで家電を操作できて便利です。価格もスマートリモコンのなかでもかなり安いほうので導入しやすいでしょう。
SwitchBotハブミニはエントリーモデルでセンサーはありませんが、温湿度センサーなどを追加購入すればあとからでも拡張が可能です。SwitchBotハブミニは拡張しやすいため、まず試してみて気に入ったら機能を拡充したい人にも向いています。
SwitchBotハブミニのよくある質問
ハブミニの購入を検討しているもののわからないことが多くて迷っている人もいるでしょう。ここからは、ハブミニのよくある質問を解説します。
操作できる家電・スイッチの種類は?
SwitchBotハブミニでは幅広い家電やスイッチの操作が可能です。操作できる代表的な家電・スイッチは以下のとおりです。
- エアコン
- テレビ
- 照明
- 指スイッチ
- 電源スイッチ
- ロボット掃除機
- カーテン
- スマートロック
- 扇風機
- 空気清浄機
- 加湿器
- 見守りカメラ
スイッチボットに対応している家電の型番は?
スイッチボットに対応している家電のうち、エアコン・テレビ・照明の対応型番一覧は公式サイトで確認が可能です。エアコン・テレビ・ライトごとの一覧表がPDFファイルで公開されています。
すでに家にある家電を操作できるか不安な人は、事前にチェックしておくとよいでしょう。
SwitchBotハブミニで生活の質を上げよう
SwitchBotハブミニを導入して感じる一番のメリットは、家電をオン・オフする些細な作業に頭を使わなくて済むことです。
照明やエアコンのオン・オフは大した作業ではないように思えますが、オン・オフを考えずにすむのはすごく楽でした。
SwitchBotハブミニで生活の質が大きく上がると実感しています。生活の質を上げたい人はぜひ試してみてください。
なお、SwitchBotハブミニには電源アダプターが付属していないので自分で入手する必要があります。私が使っているのは以下の製品です。