スマートスピーカーのアレクサは音楽再生やタイマーなどに使えて便利ですが、スマートホームの構築にも利用できます。しかし、アレクサを使ったスマートホームでは具体的に何ができるのか、どうやって構築したらよいのかがわからない人も少なくないでしょう。
本記事では、アレクサによるスマートホームでできることや構築方法を解説します。スマートホーム化におすすめのデバイスや高度な活用方法も紹介するので、自宅でより快適に過ごしたい人はぜひ参考にしてみてください。
アレクサを使ったスマートホームでできることは?
アレクサを使うと、さまざまな家電を音声で操作ができて便利です。ここからは、アレクサを使ったスマートホームでできることを解説します。
照明やエアコンなどさまざまな家電を声だけで操作可能

アレクサを使ったスマートホームでは、照明やエアコン、テレビなどの家電を音声で操作ができます。例えば、以下のようなことが可能です。
- 「アレクサ、照明をつけて」
- 「アレクサ、テレビをつけて」
- 「アレクサ、エアコンを消して」
- 「アレクサ、カーテンを開けて」
- 「アレクサ、ルンバで掃除して」
- 「アレクサ、玄関の鍵を開けて」
Wi-Fiなどに接続して遠隔で操作できるスマート家電はもちろん、一般的な照明やエアコン、テレビなどもスマートリモコンと呼ばれるデバイスを導入すれば、アレクサから操作できます。
音声で家電を操作できると思いのほか便利です。例えば、以下のようなシーンで活躍します。
- 就寝時にベッドに入ったあとでも照明を消せる
- テレビを見たいときにリモコンが見つからなくてもすぐ操作できる
- 起床時にベッドにいたままカーテンを開けたり、照明をつけたりできる
- 友人が家に来た際に手が離せないときでも、玄関のドアを開けられる
アレクサでは多くの家電を操作できます。アレクサ対応の家電については以下の記事を参考にしてみてください。

一言声をかけるだけで複数の家電をまとめて操作できる

アレクサでは定型アクションと呼ばれる仕組みが備わっており、設定すれば一言声をかけるだけで複数の家電をまとめて操作が可能です。定型アクションとは、実行条件とアレクサの機能を自由に組み合わせられる仕組みのこと。実行条件に特定のフレーズを言うことを設定すれば、そのフレーズを言ったときに登録した機能をまとめて実行できます。
家電を1台ずつ音声で操作するのが面倒なときは、定型アクションを設定するとよいでしょう。例えば、以下のような使い方が可能です。
- 「アレクサ、おはよう」と言うと|カーテンを開き、照明・エアコンをオンにする
- 「アレクサ、いってきます」と言うと|照明・エアコンをオフにし、ロボット掃除機をスタートする
- 「アレクサ、ただいま」と言うと|照明・エアコンをオンにする
- 「アレクサ、おやすみ」と言うと|照明・エアコンをオフにする
なお、定型アクションでは、フレーズと家電の操作を自由に設定できます。設定方法の詳細は後述します。
決まった曜日や時刻に家電をオン・オフできる

アレクサは、決まった曜日や時刻に家電をオン・オフすることも可能です。前述した定型アクションを使い、実行条件に曜日・時刻を設定することで実現できます。
例えば、以下のように家電を決まったタイミングで操作が可能です。
- 朝起きる時刻(例:毎日6:30)にカーテンを開ける
- 会社へ出かける時刻(例:毎週月曜〜金曜の午前8:00)に照明・エアコンを消す
- 就寝する1時間前(例:毎日21:00)にリビングの照明を暖色にする
毎日行うルーティーンを減らせるほか、家電の消し忘れにも活用できます。
アレクサによるスマートホーム構築で必要なものは?

アレクサで音声操作などができるスマートホームを構築するには、Amazon Echoデバイス、スマート家電、インターネット・Wi-Fi環境の3つが必要です。
アレクサを使うので当然ではありますがAmazon Echoデバイスが必要です。Amazon Echoデバイスには多くの種類がありますが、どの種類でもスマートホームを構築できます。
操作対象となるスマート家電も必要です。Wi-Fi接続が可能な家電の多くはアレクサからの操作にも対応しています。Wi-Fi接続ができない家電をスマートホームで利用したい場合は、スマートリモコンやスマートプラグといったデバイスも用意しましょう。
Amazon Echoデバイスやスマート家電を利用するのに、インターネット・Wi-Fi環境も必要です。一般的なWi-Fi機能付きのルーターがあれば、たいてい問題ありません。なお、スマートリモコンなどのスマート家電では、Wi-Fiの2.4GHz帯の電波を使うことが一般的であるため、ルーターで2.4GHz帯のSSIDやパスワードを確認しておくとよいでしょう。
アレクサによるスマートホーム構築の仕方
アレクサによるスマートホームの構築は、以下3つのステップで行います。
- Amazon Echoデバイスの初期設定
- スマート家電のセットアップ
- アレクサとスマート家電の連携
ここからは、各手順を見ていきましょう。
1.Amazon Echoデバイスを初期設定する

アレクサを利用するためには、まずAmazon Echoデバイスを初期設定しましょう。すでにアレクサを利用している場合はスキップしてかまいません。
初期設定の手順の詳細は、Echoデバイスの種類によって異なります。
Echo Showなどのディスプレイ付きモデルの場合、電源を入れて画面の案内に沿って設定を進めればOKです。
ディスプレイなしのモデルの場合は、スマホにAlexaアプリをダウンロードして、Alexaアプリを使ってデバイスの設定を進めましょう。

2.スマート家電をセットアップする

次に、アレクサで操作したいスマート家電を、ネットワーク経由で操作できるようにセットアップしましょう。
Wi-Fi接続が可能なスマート家電の場合は、その家電のスマホアプリをダウンロードして、アプリ経由で設定するのが一般的です。スマホアプリから家電の操作ができればセットアップは完了です。
スマートリモコンを使ってスマート化する家電の場合は、スマートリモコンの設定をしましょう。スマートリモコンの初期設定のあと、操作対象の家電を登録します。登録の仕方はスマートリモコンの機種によって異なりますが、SwitchBotやNatureRemoなどの主要なメーカーであれば、家電のリモコンをスマートリモコンに向けてボタンを押すといった簡単な作業で登録が可能です。
3.アレクサとスマート家電を連携させる

最後に、アレクサとスマート家電を連携する設定を行います。家電によって設定手順の詳細は異なりますが、スマート家電のAlexaスキルを導入し、Amazonのアカウントと家電メーカーのアカウントを連携させるのが一般的な流れです。
例えば、SwitchBot社のスマートリモコンを導入するケースでは、Alexaスキル「スイッチボット」を有効にし、スマートリモコンの初期設定で登録したIDやパスワードでログインして、アカウント連携(アカウントリンク)をしましょう。Alexaアプリ上で家電が検出されるので、各種設定をすると連携は完了です。
連携が完了すると、音声コマンドで家電の操作が可能になります。「アレクサ、〇〇をオンにして」などといって動作を確認しましょう。
高度なスマートホームを実現するならアレクサの定型アクションを活用しよう。作り方も解説
複数の家電をまとめて操作したい場合や、決まった時刻に自動でオン・オフしたい場合は、アレクサの定型アクションを活用しましょう。定型アクションとは、1つのフレーズや決まった時刻にアレクサの機能を呼び出せる仕組みのこと。簡単に作成ができるので、ぜひ作り方を覚えておきましょう。
ここでは、一例として「アレクサ、おはよう」というと、照明をオンにする、エアコンをオンにする、今日の日付を知らせる、本日のニュースを流すを順番に実行する場合の設定方法を解説していきます。
- Step.1Alexaアプリの定型アクション作成画面を開く
Alexaアプリを起動し、画面下部の「その他」(3本線アイコン)をタップして、「定型アクション」を選択します。

定型アクションの画面が表示されるので、右上の+をタップして、「新しい定型アクション」の画面を表示しましょう。
- Step.2
定型アクションの名前を入力する「名前変更」をタップして、定型アクションの名前を入力しましょう。ここでは、「おはよう」と入力し、「次へ」をタップします。

- Step.3実行条件を設定する
次に、「実行条件を追加」をタップしましょう。

実行条件を設定する画面が表示されるので、ここでは、「音声」を選択し、フレーズとして「おはよう」を入力し、「次へ」をタップします。

- Step.4アクションを追加する
「アクションを追加」をタップして実行したい機能を追加しましょう。ここでは、まず照明をオンにするので、「スマートホーム」、「すべてのデバイス」を順にタップし、操作対象の照明を選択して「電源」「オン」を選択して「次へ」をタップします。


次に、「他のアクションを追加」をタップして、同様にエアコンをオンにするアクションを追加しましょう。「スマートホーム」、「すべてのデバイス」を順にタップし、操作対象のエアコンを選択して「電源」「オン」を選択して「次へ」をタップします。
次に、本日の日付を知らせるアクションを追加しましょう。「他のアクションを追加」をタップして「日付と時刻」、「日付」を順に選択し、「次へ」をタップします。
最後に、本日のニュースを流すアクションを追加します。「他のアクションを追加」をタップして「ニュース」、「全国ニュース」を順に選択し、「次へ」をタップします。
すべてのアクションを追加できたら、実行条件とアクションを確認し、問題なければ「保存」をタップしましょう。

以上で、定型アクションの登録は完了です。
なお、ここでは指定のフレーズで家電を操作する例を説明しましたが、実行条件やアクションの選択によって自由にカスタマイズができます。以下の記事では、定型アクションの利用方法を紹介しているので、定型アクションを活用したい人はチェックしてみてください。

スマートホーム化におすすめ!アレクサ対応デバイスを紹介
アレクサを使ったスマートホームでできることや構築の流れがわかったものの、どのデバイスを導入したらよいか迷っている人もいるでしょう。ここからは、スマートホーム化するのにおすすめのデバイスを紹介します。
スマートリモコン|通常のエアコン・照明・テレビもスマート家電に

スマートホーム化したい人にまずおすすめしたいのはスマートリモコンです。スマートリモコンとは、家電をスマホなどを使って遠隔から操作できるようにするリモコンのこと。ネット接続に対応していない家電でもスマート化でき、アレクサ経由で操作ができるようになります。
例えば、リビングにスマートリモコンを1台設置すれば、リビング内のシーリングライト(照明)やエアコン、テレビなどをまとめてスマート化できます。なお、スマートリモコンは赤外線信号が届く範囲にある家電のみ操作が可能なので、複数の部屋にある家電を操作したい場合は各部屋に1台が必要な点は覚えておきましょう。
スマートリモコンの主な製品には、「SwitchBot ハブミニ」や「NatureRemo nano」などがあります。安価な機種では5,000円程度から購入が可能です。我が家では、リビングと寝室に1台ずつ設置し、エアコンやテレビ、照明をスマート化していますが、利便性が高くコスパも高いと感じています。

スマート電球|オン・オフに加えて明るさ・色の変更も音声でできる

家にある電球を新しく購入するのであれば、スマート電球がおすすめです。ほとんどのスマート電球はWi-Fi接続が可能で、アレクサからの操作にも対応しています。
オン・オフの操作はもちろん、明るさや色の変更も音声でできます。定型アクションを使い、寝る1時間前になったら自動で暖色にし暗くすることも可能で、質のよい睡眠の準備をするのにも活用できるでしょう。
代表的なスマート電球は以下のとおりです。いずれもAlexaでの動作が確認された「Work with Alexa認定」の商品なので安心して利用できるでしょう。
スマートカーテン|太陽の光で快適に目覚められる

太陽の光で快適に目覚めたい人には、スマートカーテンがおすすめです。定型アクションで指定の時刻にカーテンを開けるように設定しておけば、目覚まし代わりに利用できます。朝起きた際に「アレクサ、おはよう」と言ってカーテンを開けるようにすることも可能です。
ほかにも、旅行などで家を留守にしているときでもカーテンの開けしめができるので防犯対策になります。また、夏場は日差しが強い時間帯にカーテンを自動で閉めたり、冬場は逆にカーテンを開けたりして、冷暖房の効率を上げるのにも活用が可能です。
今あるカーテンをスマート化できる点もメリット。カーテンを動かすデバイスをカーテンレールに取り付けることで導入できるので、新たにカーテンを買い替える必要もありません。
代表的なスマートカーテンは、SwitchBot社の「SwitchBot カーテン 第3世代」です。なお、アレクサで操作するには、SwitchBotハブ製品も必要な点には注意してください。
ロボット掃除機|出かける際に音声でスタートできる

家にロボット掃除機がある場合は、アレクサから操作できるようにしておくと便利です。例えば、定型アクションで「アレクサ、いってきます」といった際に、ロボット掃除機をスタートするよう設定しておけば、外出中に部屋を掃除できます。
現在販売されているロボット掃除機のほとんどはWi-Fi接続が可能で、ルンバなど主要な製品であればアレクサからの操作も可能です。比較的安価なロボット掃除機で「Work with Alexa認定」の商品には、以下が挙げられます。
アレクサによるスマートホーム化に関するよくある質問
アレクサを使ったスマートホームのメリットや構築手順がわかったものの、疑問に思う点がある人もいるでしょう。ここからは、アレクサによるスマートホーム化に関するよくある質問を解説します。
どのEchoデバイスでもスマートホーム化はできる?

基本的にAlexa対応の家電であれば、どのAmazon Echoデバイスからでも音声操作できます。ただし、Echoデバイスの種類によって、できることや家電の接続しやすさが異なります。
例えば、Echo ShowやEcho Hubなどのディスプレイ付きデバイスでは、画面のタッチ操作でも家電のオン・オフなどの操作が可能です。家のなかの家電を一元管理する際には便利でしょう。
ほとんどのEchoデバイスでは、Wi-FiやBluetooth、スマートホーム用規格Matterに対応しているため、たいていのスマート家電と接続が可能です。ただし、古いタイプのスマート電球などZigbee対応のみの製品も接続するには、Zigbeeハブを追加したり、Zigbeeハブ内蔵のEchoデバイス(Echo HubやEcho Dot Maxなど)を用意したりする必要があります。
アレクサなしでもスマートホーム化はできる?

アレクサを導入しなくても、基本的なスマートホーム化が可能です。例えば、スマートリモコンを導入すれば、スマホから家電を操作したり、決まった時刻に家電をオン・オフしたり、温度などのセンサーに応じて家電を操作したりすることができます。
アレクサなしでスマートホームは構築できるものの、スマートホームにアレクサを導入する価値は十分にあります。音声で家電を操作できるので、家事や育児で手が離せない状況でも家電の操作ができる点は非常に便利です。また、アレクサの音楽再生機能とあわせて実行できるので、「アレクサ、おはよう」で照明をつけて今日のニュースを流す、「アレクサ、おやすみ」で音楽再生を停止し、照明を消すといったことができます。
そもそもスマートホームを導入するメリットは?

スマートホーム導入のメリットは、主に利便性の向上と省エネです。
家電をスマホや音声で操作できる点がとくに便利です。外出先からでもスマホで遠隔操作ができるので、夏の暑い日に帰宅する少し前にエアコンをオンにしておけば、家に入ってからすぐ快適に過ごせます。音声操作により、家事・育児で手が離せないときでも操作できる点も便利です。
家電のオン・オフなどを自動化できるので、省エネにも効果的です。仕事に出かけるときや就寝するときの時刻に照明やエアコンをオフに設定しておけば、電気の消し忘れを防げます。また、照明を人感センサーや照度センサーと連動させることで、不要な照明をオフにでき、省エネ効果が期待できるでしょう。不要な電力消費を減らすことで環境に優しく、電気代削減により家計にも嬉しいはずです。
スマートホーム化するのにアレクサとGoogleで違いがある?
Amazonが提供するアレクサ搭載のEcho製品でも、Googleが提供するGoogle Nest製品でも、スマートホーム化が可能です。両社の製品ともにスマートホームの規格Matterに対応しており、ほとんどのスマート家電の操作に対応しているので、違いはほとんどないといえます。
これからスマートスピーカーを導入する予定で、Amazon Echo製品かGoogle Nest製品で迷っている人は以下の記事を参考にしてみてください。

一部のアレクサ製品にあるスマートホームハブ機能とは?
アレクサのスマートホームハブ機能は、Zigbee・Matter・Threadといった主要な通信規格に対応した家電を直接接続・操作できる機能です。
ごく一部の古いスマート家電(例:Zigbee対応のみのスマート電球)はアレクサと接続するのに、通常は別売りのハブを設置する必要がありますが、スマートホームハブ機能を搭載しているEcho製品にはハブの機能自体が内蔵されているため、ハブを別途購入・設置する必要がありません。
スマートホームの使いやすさを重視している場合は、スマートホームハブ機能が搭載されたEcho製品を選ぶとよいでしょう。現在販売中の製品でスマートホームハブ機能が搭載されているのは、以下のとおりです。
アレクサはスマートホーム以外にも使える。できることをチェック
スマートホーム化を進めるのに便利なアレクサですが、機能が豊富でできることが多くあります。例えば、買い物リストでは音声だけでアイテムを追加でき、買い忘れ防止に効果的です。リマインダーを使えば、子どもに宿題や歯みがきなどをフォローすることができ、習慣化させるのに助かっています。
以下の記事では、アレクサでできることを厳選して紹介しています。具体的な活用シーンもあわせて解説しているので、アレクサで毎日の生活をより便利にしたい人は、ぜひチェックしてみてください。

