Fire TV Stickの購入を検討しているものの、いくつか種類があってどれがよいのか迷っている人も少なくないでしょう。例えば、以下のような疑問はありませんか?
- 「Fire TVを使えるデバイスにはどんな種類がある?」
- 「Fire TV Stickの機種によって何が違う?」
- 「Fire TV Stickを買うならどれがおすすめ?」
本記事では、Fire TVの種類と機種による違いを解説します。機種別におすすめの人も解説するので、自分にあうFire TVデバイスを決める際の参考にしてみてください。
Fire TVにはどんな種類がある?
Fire TVを検討している人のなかには、どんな種類のデバイスがあるのかわからない人もいるでしょう。ここからは、Fire TVを使えるデバイスの種類を解説します。
Fire TV Stickの種類はHD・4K・4K Maxの3つ
現在Amazonで販売されているFire TV Stickデバイスは以下の3種類です。
- Fire TV Stick HD
- Fire TV Stick 4K
- Fire TV Stick 4K Max
Fire TV Stick HDは2024年に発売されたデバイスで、3つのなかで最も安価です。HD画質に対応しており、動画配信サービスを地デジと同等の品質で楽しめます。
Fire TV Stick 4Kは、高画質な4K映像も出力できるのが特徴。現在販売されているのは第2世代です。コンテンツやテレビも4Kに対応していれば、高精細な4K映像を楽しめます。
Fire TV Stick 4K Maxは3つのなかで上位のデバイスです。現在販売されているのは第2世代。4K映像の出力に対応し、処理性能も高いのが特徴です。快適に操作できます。
Echo端末と一体化したFire TV Cubeもある
Fire TVの機能に加えて、アレクサも使えるのがFire TV Cubeです。Echo端末とFire TV Stickが合体したようなデバイスで、Fire TVシリーズで最上位の機種と言えます。
マイクやスピーカーが内蔵されており、音声だけで動画の検索や再生の操作が可能です。スペックも高いため、快適に利用できるでしょう。
Fire TVのモデルで何が違う?
Fire TVの各モデルで、対応している映像出力やプロセッサの性能、ストレージ容量などが異なります。スペックの違いは以下のとおりです。
Fire TV Stick HD | Fire TV Stick 4K | Fire TV Stick 4K Max | Fire TV Cube | |
---|---|---|---|---|
映像出力 | HD | 4K | 4K | 4K |
プロセッサ | クアッドコア 1.7 GHz | クアッドコア 1.7GHz | クアッドコア 2.0GHz | オクタコア |
通信規格 | ・Wi-Fi 5 | ・Wi-Fi 6 | ・Wi-Fi 6E | ・Wi-Fi 6 ・有線LAN |
オーディオ | Dolby Encoded | Dolby Atmos | Dolby Atmos | Dolby Atmos |
ストレージ容量 | 8GB | 8GB | 16GB | 16GB |
通常価格 | 6,980円 | 9,980円 | 12,980円 | 19,980円 |
ここからは、映像出力や処理性能などの具体的な違いを解説していきます。
映像出力|Fire TV Stick HDはHD画質、そのほかは4K画質に対応
映像出力は、Fire TV Stick HDがHD画質まで、Fire TV Stick 4Kなどの上位機種が4K画質までに対応しています。HD画質は地デジの映像と同程度です。
Fire TV側が4Kに対応していると、テレビが4K対応で、通信環境も15〜20Mbps以上であれば、4K対応のコンテンツを最高画質で楽しめます。
処理性能|もっともサクサク動くのはFire TV Stick 4K Max、Fire TV Cube
各機種で搭載されているプロセッサが異なるため、処理性能も異なります。Fire TVでリモコン操作の快適さを左右するのが処理性能です。
プロセッサの動作周波数が高いほど、コア数が多いほど処理性能が向上します(クアッドコアはコア数が4、オクタコアはコア数が8つ)。Fire TVシリーズのなかで処理性能が高いのはFire TV Stick 4K MaxやFire TV Cubeです。
処理性能が低いと、Fire TVのリモコンで操作しているときに、アプリの起動や選択箇所の移動で反応が悪く感じることがあります。プロセッサがパワフルで処理性能が高いと、サクサク動いて快適に利用が可能です。
ストレージ|インストールできるアプリ数が異なる
ストレージはFire TV Stick HD・Fire TV Stick 4Kが8GB、Fire TV Stick 4K MaxとFire TV Cubeが16GBです。ストレージ容量が大きいほど、動画配信やゲームアプリをより多くインストールできます。
なお、我が家で使っているFire TV Stickはストレージが8GBで、Prime Video、U-NEXT、YouTube、Abema、NHK+、Silkブラウザなどをインストールしていますが、特に問題なく利用できています。一般的な使い方だとストレージ容量は8GBでも問題ないでしょう。
自分におすすめのFire TVはどれ?
ここからは、各Fire TVデバイスが向いている人の特徴を解説します。
価格重視の人はFire TV Stick HD
画質や操作性にこだわりがなくて安く導入したい人にはFire TV Stick HDが向いています。低価格ながら、多数の動画配信サービスをテレビで楽しめ、音声認識リモコンも使えるので、コスパは高いといえるでしょう。
通常価格でも7,000円弱で入手できるので、Fire TVをとりあえず試してみたい人にも、うってつけです。
大画面のテレビで4K画質を楽しみたいならFire TV Stick 4K
大画面のテレビで4Kのきれいな映像を楽しみたいなら、Fire TV Stick 4Kがおすすめです。4K画質にも対応しているので、4K対応コンテンツも最高画質で楽しめます。
サクサク操作したい人はFire TV Stick 4K Max
Fire TVのリモコンでサクサク操作したい人にはFire TV Stick 4K Maxがおすすめです。搭載しているプロセッサが高性能で、メモリも大容量と高スペックなので、処理でもたつくことも少なめです。
普段スマホの操作で読み込みが少し遅いだけでイライラする人は、Fire TV Stick 4K Maxにしたほうが不満は出にくいでしょう。
また、ストレージ容量もFireTVシリーズのなかで最大なので、多くの動画配信アプリやゲームアプリを入れて使う予定の人にもうってつけです。
Echo端末をあわせて導入したい人はFire TV Cubeもおすすめ
Fire TVと同時にEcho端末も導入したい人には、Fire TV Cubeがおすすめです。1台でアレクサとFire TVの両方の機能が使えます。
例えば、リビングのテレビで動画配信サービスを導入し、音声で操作したいのであればFire TV Cubeの導入がおすすめです。
Fire TVを使うメリットは?
Fire TVデバイスの購入を検討しているものの、買うだけの価値があるのか迷っている人もいるでしょう。ここからは、Fire TVを導入するメリットを解説します。
テレビで多数の動画配信サービスを楽しめる
Fire TVを使えば、普通のテレビでも多数の動画配信サービスを楽しめます。Fire TVで対応している主な動画配信サービスは以下のとおりです。
- Amazon Prime Video
- ABEMA
- cookpadLive
- DAZN
- Disney+
- dTV
- FODプレミアム
- GYAO
- Hulu
- Netflix
- NHK プラス
- TVer
- Twitch
- U-NEXT
- YouTube
多くの動画配信サービスに対応しているので、利用したいサービスはほとんど使えるでしょう。
付属リモコンが音声認識にも対応。見たい動画をすぐ探せる
付属リモコンが音声認識に対応し、見たい動画を簡単に探せる点もメリットです。
普通のリモコンだとキーワードなどを入力するのに何度もボタンを押したりして時間がかかってしまいます。しかし、Firetvのリモコンなら音声認識用のボタンを押して話しかけるだけですぐに探せます。
Echo端末もあれば、手ぶらで動画の検索や再生ができる
Fire TV Stickでは付属のリモコン操作が基本ですが、Echo端末もあればリモコンを使わずに音声だけで動画の検索や再生操作ができます。
付属リモコンでも音声入力は可能ですが、音声で指示する際はボタンを押す必要があります。しかし、Echo端末と連携させれば、近くに付属リモコンがなくてもすぐにFire TVの操作ができて便利です。
なお、Echo CubeはFire TVとEcho 端末の機能の両方を備えているため、別途Echo端末を用意しなくても手ぶらで操作が可能です。
Fire TVを使うのに注意点はある?
Fire TVを使うには高速なインターネット環境が必要だったり、無料で見られる動画配信サービスが少なかったりする点には注意が必要です。ここからは、Fire TVを使うときの注意点を解説します。
快適に使うには高速なインターネット環境が必要
動画配信サービスで快適に視聴するには、インターネットにつながるWi-Fi環境が必要です。
例えば、Amazon Prime Videoで必要なダウンロード速度は以下のとおりです。
- SD(標準画質)だと1Mbps以上
- HD(高画質)だと5Mbps以上
- 4K Ultra HD(4K画質)だと15Mbps以上
よい画質で動画を楽しみたいのであれば、通信速度が高速で安定している光回線が推奨されます。
無料で動画を見られるサービスは多くない
Fire TV Stickシリーズのデバイス自体は無料で利用できますが、多くの動画配信サービスは有料です。Fire TVで利用できる動画配信サービスのうち無料でも利用できるのは以下の4つです。
- ABEMA
- cookpad Live
- TVer
- Twitch
- YouTube
なお、Prime Videoはプライム会員であれば、対象動画を追加料金なしで視聴できます。また、NHKプラスはNHK受信料を払っていれば利用が可能です。
安い型落ちモデルは操作に時間がかかる可能性がある
量販店やECサイトでは、古い型落ちのFire TV Stickが販売されていることがあります。型落ち品は安いものの、プロセッサなどのスペックが最新版に比べて低いことも。アプリ起動に時間がかかったり、リモコン操作の反応が悪かったりする可能性がある点には注意しましょう。
快適に操作したいのなら最新機種を購入するのが無難です。なお、2024年12月時点での最新機種は以下のとおりです。
Fire TVでよくある質問
Fire TVを導入する予定の人のなかには、家のテレビで利用できるのかなど疑問がある人もいるでしょう。ここからは、Fire TVに関するよくある質問を解説します。
どのテレビでもFire TV Stickを使える?
テレビにHDMI端末がついていれば基本的に利用が可能です。
かなり古めの機種でも利用できるので、Fire TV Stickの導入で最新のネットテレビのように使えます。なお、我が家では10年以上前の機種でFire TV Stickを使っていますが、問題なく使えていますよ。
4K対応のテレビでもFire TV Stick HDは使える?
使えます。
ただし、コンテンツは最高でもHD画質でしか再生できない点には注意しましょう。
Echo端末からFire TVの音声操作はできる?
できます。
Echo端末とFire TV端末を連携させれば、動画の検索や再生、一時停止などの操作もすべて音声でできます。例えば、「アレクサ、〇〇(タイトル)を探して」「アレクサ、一時停止して」などと言うだけで、リモコンが手元になくても操作ができて便利です。
以下の記事では、Echo端末からFire TVを音声で操作する方法を解説しています。音声で操作できることや連携の設定方法も解説しているので、手ぶらでFire TVを操作したい人は参考にしてみてください。
Fire TVで動画を思う存分楽しもう
Fire TVがあると、家族で映画や動画を手軽に楽しめるようになります。我が家では、Fire TVを導入してからは地上波のテレビ放送はほとんど見なくなり、Amazon Prime VideoとU-NEXTで好きなコンテンツを楽しむようになりました。いつでも見たいコンテンツをみられるのは、非常に便利です。
なお、動画を思う存分楽しむには有料の動画配信サービスへの加入が必要です。しかし、多くの有料サービスでは、初回だと30日程度の無料お試し期間があるので、気になるサービスがあればまずは試してみるとよいでしょう。