毎日子どもをお風呂にいれるのも、パパやママの大切な仕事。しかし、子どもが2歳頃になると、お風呂に入るのを嫌がり、なかなか入ってくれなくて困っていませんか?
本記事では、長男と次男のお風呂を入ってくれるように4年以上試行錯誤してきた私が、子どもがお風呂を嫌がる理由と、入ってくれるための具体的な対策方法7つを解説します。
この記事を読めば、今日からでも実践できて、お風呂に入ってくれないストレスを減らせるでしょう。ぜひ最後までお読みください。
子どもがお風呂に入るのを嫌がる理由と対策のダイジェスト
お風呂に入るのを嫌がる理由とその対策を、以下の表にまとめました。
嫌がる理由 | 対策 |
---|---|
遊びを中断されたくない | 1. お風呂の時間を予告する 2. お風呂を、帰宅直後など 遊びが入らない時間帯に調整する |
お風呂に入るまでが面倒 | 3. 脱衣場までとにかく連れて行く |
お風呂が遊びより楽しくない | 4. 子どもに、お風呂で誰とどう過ごすかを選んでもらう 5. グッズなどで遊んで、お風呂を楽しい時間にする |
お風呂で嫌な経験をした | 6. シャンプーで、目にお湯や泡が入りにくくする 7. お風呂でできるだけほめる |
子どもがお風呂に入らない理由4つ
子どもがお風呂に入らない理由はさまざまですが、代表的なのは以下の4つです。なお、子どもがある程度会話をできるなら、理由を聞いてみるとよいでしょう。
- 遊びを中断されたくない
- お風呂に入るまでが面倒
- お風呂が遊びより楽しくない
- お風呂で嫌な経験をした
理由1. 遊びを中断されたくない
子どもが夢中で遊んでいるときに、お風呂に誘うと、遊びの方を優先したくなるもの。特に、遊びが盛り上がっているときに急に中断されると、子どもにとってはたまったものではありません。
つまり、今やっている遊びを中断されたくないので、お風呂に入りたがらないのです。
理由2. お風呂に入るまでが面倒
遊んでいる状態からお風呂に入るときには、以下のことをする必要があります。
- おもちゃを片付ける
- 脱衣所まで行く
- 服を脱ぐ
大人だと、たいしたことないと思うかもしれません。しかし、2歳や3歳の子どもにとってはなかなか面倒な作業であり、気乗りがしないこともあります。
つまり、お風呂に入るまでの作業をやるのが面倒なため、お風呂に入りたがりません。
理由3. お風呂が遊びより楽しくない
多くの大人にとって、お風呂は汗などの汚れを落としスッキリし、リラックスする時間です。しかし、子どもにとって、体や頭を洗ったり、湯船につかる行為そのものは、遊びに比べてあまり楽しいものではありません。
つまり、お風呂が遊びより楽しくないため、お風呂に入りたがりません。
理由4. お風呂で嫌な経験をした
子どもによっては、お風呂での嫌な経験が残る場合があります。例えば、
- シャンプーの際に、お湯が目に入って痛かった
- 泡が目に入ってしみた
- お風呂でボディーソープで遊んでいたら、たくさん注意された
お風呂で嫌なことを経験したら、当然お風呂に入ろうとは思いませんよね。
つまり、お風呂で嫌な経験をしたから、お風呂に入ろうとしないのです。
子どもにお風呂に入ってもらう対策7選
子どもにお風呂に入ってもらう対策として、7つの方法を列挙します。
- お風呂の時間を予告する
- お風呂を、帰宅直後など遊びが入らない時間帯に調整する
- 脱衣場までとにかく連れて行く
- 子どもにお風呂でどう過ごすかを選んでもらう
- グッズやお風呂遊びで、お風呂を楽しい時間にする
- シャンプーで、目にお湯や泡が入りにくくする
- お風呂でできるだけほめる
方法1. お風呂の時間を予告する
遊んでいる最中に、いきなりお風呂に入るよと言われても、子どもはキリの悪いところで中断はしたくないものです。大人も同じでしょう。そのため、お風呂の時間を前もって予告しておくとよいです。
例えば、「あと5分したら、片付けしてお風呂に入ろうね」と声掛けするのが効果的です。子どもが、残り時間でキリがよくなるように遊びを調整してくれるようになれば、スムーズにお風呂に入ってくれます。
お子様によっては、残り時間が視覚的にわかるタイマーを代わりに使うのも効果的です。
子どもによっては、5分前に1回ではなく、30分前と5分前など2回予告する場合がよいこともあります。あまり頻繁に予告すると、うっとうしいと感じるので、子どもの反応を見て調整しましょう。
もし、子どものお風呂の時刻を毎日同じにしているなら、アレクサなどの音声アシスタントにリマインダーを設定するのもおすすめです。
親が言うと、感情が入って急かしているのが伝わってしまいます。一方、アレクサにあらかじめ登録した丁寧なメッセージで言ってもらうと、子どもが素直に聞き入れてくれる場合も多いのです。また、親がタイムキープをしなくてもよいメリットもあります。
方法2. お風呂を、帰宅直後など遊びが入らない時間帯に調整する
お風呂で遊びが中断にならないように、お風呂の時間帯を調整する方法もあります。例えば、お風呂を子どもが保育園から帰ってきた直後にすると、遊びをする前にお風呂なので、遊びの中断はそもそも発生しません。
帰ってから夕食まで時間の余裕がある場合には試してみましょう。
方法3. 脱衣場までとにかく連れて行く
遊んでいる状態からお風呂に入るまでの作業である、おもちゃの片付け、脱衣場まで行く、服を脱ぐの3ステップが面倒と感じている子どもには、とにかく脱衣場まで連れて行くとよいです。
脱衣場にすら行ってくれなくて困っているパパやママもいるでしょう(私もでした)。脱衣場まで連れて行く方法としては、例えば、以下の方法があります。いずれも、我が家で試したことのある方法です。
- おもちゃの片付けを手伝ったり、脱衣場までおんぶしていったりする
- お風呂の場所を聞いたり、脱いだ服をどこに入れるかを聞いてみる
- 好きなキャラクターの人形やぬいぐるみで、お風呂場まで行くのを応援する
- 脱衣場で絵本を読む
- パパやママが脱衣所に先に行く
いったん脱衣場まで来てしまえば、お風呂に入る準備は、服を脱ぐだけです。お風呂に入るための準備は3ステップから1ステップに減るため、面倒さを大きく減らせます。
ちなみに、この方法のデメリットは、脱衣場から逃げてしまうケースがあることです。我が家でも次男2歳に何度も逃げられました(汗)。そのため、後述する方法と併用して、お風呂に入りたくなる動機づけも用意しましょう。
方法4. 子どもにお風呂で、誰とどう過ごすかを選んでもらう
お風呂に入るのを親から命令されたあげく、お風呂の過ごし方まであれこれ指示されると、子どもは嫌になるでしょう。そこで、お風呂で誰とどう過ごすかについて、子どもに選んでもらうのがおすすめです。子どもに選択してもらうのは、例えば、以下の3点です。
- 誰と入りたいか
- どの入浴剤がよいか
- どのお風呂遊びグッズで遊びたいか
我が家では、なかなかお風呂に入ってくれない次男に、誰と入りたいか、どのグッズを持って行くかをよく聞いてみています。子どもに選んでもらうことで、お風呂に入る意欲が高まるでしょう。
方法5. グッズやお風呂遊びで、お風呂を楽しい時間にする
お風呂を楽しい時間にするのは、子どもにお風呂を入ってもらう王道となる方法です。楽しい時間にする具体的な方法は、以下の通り。
- お風呂で遊ぶグッズを用意する
- 入浴剤・バスボムを入れる
- 好きなキャラクターのシャンプーを用意する
- 好きなキャラクターのポスターを貼る
- 泡で髪型を変えて遊ぶ
- 美容院ごっこする
同じ遊びばかりだと飽きてしまうので、できるだけ遊ぶネタを多く用意しておくと飽きを防げます。
お風呂で遊ぶグッズを用意
お風呂で遊ぶグッズもさまざまあります。
お風呂で水遊びを楽しみたいなら、水鉄砲やジョウロがおすすめ。安価で、100均でも購入できます。水鉄砲は、家にある霧吹きで代用してもよいでしょう。砂場セットをお風呂用に使うのもよいでしょう。
お風呂でお絵かきを楽しみたいなら、キットパスがおすすめ。お風呂の壁に描けて、お湯で消えるし、安全な顔料を使っていて安心感があります。パパやママがお子様の好きなキャラクターや乗り物の絵を描いてあげるのもおすすめです。
湯船で楽しみたいなら、水に浮くおもちゃもよいでしょう。
我が家の次男2歳は、このアヒル(ぴよちゃん)のおもちゃでお風呂でごっこ遊びが気に入っていて、お風呂に誘うときは「ぴよちゃんで遊ぼう」と声をかけるとうまくいくこと多いです。
おもちゃにカビがはえるのが心配だったり、手入れが面倒だったりなら、使い捨てのモノを使うのもよいでしょう。我が家の次男は、500mlのペットボトルをおもちゃ代わりに楽しむこともあります。
入浴剤・バスボムを入れる
入浴剤やバスボムを入れると、泡がぶくぶくしたり、お湯の色が変わったりするので、子どもは興味津々です。
複数の色や香りがある入浴剤は、子どもが「今日はどれにしようかな」と選ぶ楽しみができるため、おすすめです。
バスボムもおすすめです。例えば、以下のトイストーリーのバスボールは、5種類のマスコットが入っており、入れてみるまで誰がでてくるかわからないので、わくわく感があります。費用が気になる方は、いつも以上にお風呂に入りたがらない、ここぞというときに使うとよいでしょう。
好きなキャラクターのシャンプー・ボディソープを用意する
お風呂を楽しい時間にするため、お風呂の環境を整えるのも有効です。好きなキャラクターのシャンプー・ボディソープにする方法もあります。
例えば、低年齢の子どもが好きな、アンパンマンのシャンプー・ボディソープもあります。
好きなキャラクターのポスターを貼る
好きなキャラクターのポスターを浴室の壁にはるのも、楽しい時間にするのに効果的。例えば、子どものお風呂用ポスターには、キャラクターと一緒にあいうえお表が書かれている商品が多いです。
我が家では、子どもたちが「おさるのジョージ」を好きで、以下のポスターを使っています。接着剤は不要で、水に濡らすだけで貼れるので便利です。
泡で髪型を変えて遊ぶ
シャンプーをしているときに、パパやママの髪型を変えたり、子どもの髪型を変えて鏡で見せたりすると、子どもはすごく喜びます。
例えば、ドキンちゃんみたいにしたり、七三分けにしたり。いろんな髪型をお子様と一緒に楽しんでみてください。
美容院ごっこする
お店屋さんごっこなどの遊びが好きなお子様には、美容院ごっこするのもよいでしょう。
例えば、子どもにお客さん役になってもらい、美容院でのシャンプーのような姿勢になってもらいます。セリフも美容院と同じように「お湯加減はいかがですか」「かゆいところはありますか」などと言うと、より楽しめます。
また、パパやママがお客さん役に、子どもが美容師さん役になって、シャンプーしてもらうのもよいでしょう。
方法6. シャンプーで、目にお湯や泡が入りにくくする
シャンプーが苦手でお風呂に入りたがらないお子様には、目にお湯・泡が入りにくくしたり、しみにくくする方法が有効です。具体的には、以下の4つの方法があります。
- シャンプーハットを使ってみる
- 声かけして、目をつぶったり、目を手で覆ってもらう
- 顔を上向きの体勢で洗う
- 目にしみにくいベビー用シャンプーをつかう
シャンプーハットには、子ども向けのサイズのものもあります。一度試すとよいでしょう。
なお、うちの長男が2歳のときにシャンプーハットを買ったのですが、長男は付けるのを嫌がりました。子どもによっては付けてくれないこともある点に注意ください。
方法7. お風呂でできるだけほめる
お風呂でたくさん注意されたりして、お風呂にいいイメージがないお子様には、特に、お風呂でできるだけほめてあげましょう。
うちの子はお風呂でイタズラばかりで、ほめるポイントが見つからないというパパやママがいるかもしれません。しかし、ささいなことで褒めたり、いつもできていることで褒めたりすると、ほめられるポイントはいくつでも見つかるはずです。例えば、以下のようにほめることは可能です。
- (一人で脱げなくても)お風呂の前にズボンをぬぐときに足を上げてくれた
- (時間がかかっても)お風呂場に入ることができた
- (数秒だけど)髪を洗うときに目を閉じることができた
- (前から入っているけど今日も)湯船に入ることができた
お風呂で何度もほめられると、お風呂の時間は決して嫌な時間じゃないと思ってくれるでしょう。
逆効果になる、子どもをお風呂に入れるNGな方法3つ
ここまでは、子どもが気持ちよくお風呂に入ってくれる方法でしたが、逆効果となるNGな方法もあります。我が家も実はやってしまった方法ではありますが、皆さまに気をつけてもらうべく紹介します。
- 無理やりお風呂に入れる
- 急かす
- 怖がらせる
それぞれ、解説していきます。
NGな方法1.無理やりお風呂に入れる
お風呂に入りたがらないからといって、無理やりお風呂に入れるのはNGです。もし無理にお風呂場に連れて行くと、お風呂場で大泣き・大暴れしてかえって大変になることも多いです。
子どもとはいえ、一人の人間であるので、子どもの意思を受け入れることが大切です。子どもの健康を考慮してお風呂に入ってもらいたい部分もあるので、まずは子どもになぜ入りたくないかを聞いて、それに合わせて対処しましょう。
もし疲れていて眠くてお風呂に入りたくないのなら、温タオルで拭くだけにするのも手です。
NGな方法2.急かす
お風呂の時間を決めているのに、遊んでなかなか入らないと親はイライラしがち。私も、お風呂が遅くなると、寝る時間が遅くなるので、イライラして急かしたことが何度もあります。
毎回、お風呂の時間を急かしてた時期、子どもと私の関係が悪くなり、気まずい状態でお風呂に入ることも何度もありました。
急かしてお風呂に入れると、関係悪くなったり、次回以降お風呂にますます入りたがらなくなるので、やめたほうがよいでしょう。
お風呂に多少入るのが遅くなったなら、ある程度は目をつぶりましょう。また、お風呂入ってから寝るまでのスケジュールに余裕を持たせれば、さほどイライラして急かさずに済みます。イライラせずにフォローするなら、アレクサに任せるのも一手です。
NGな方法3.怖がらせる
お風呂に入らないと悪いことが起きると、怖がらせるのもやりがちです。例えば、
- 「お風呂に入らないと、おばけが来るよ」
- 「お風呂に入らないと、からだ中がかゆくなるよ」
怖がらせても、進んでお風呂に行くことは我が家では一度もありませんでした。何より、子どもには、怖いことを避けるためではなく、楽しむためにお風呂に入ってほしいもの。
本記事で紹介した方法を活用して、NGな方法を使わないようにしましょう。
さいごに
本記事では、子どもがお風呂に入らない理由とその解決方法を解説しました。
理由とその対策は、以下のとおりです。
嫌がる理由 | 対策 |
---|---|
遊びを中断されたくない | 1. お風呂の時間を予告する 2. お風呂を、帰宅直後など 遊びが入らない時間帯に調整する |
お風呂に入るまでが面倒 | 3. 脱衣場までとにかく連れて行く |
お風呂が遊びより楽しくない | 4. 子どもに、お風呂で誰とどう過ごすかを選んでもらう 5. グッズなどで遊んで、お風呂を楽しい時間にする |
お風呂で嫌な経験をした | 6. シャンプーで、目にお湯や泡が入りにくくする 7. お風呂でできるだけほめる |
代表的なお風呂に入らない理由とその対策を解説しましたが、お風呂に入らない理由はさまざまで、上で述べた理由以外の場合もあります。そんなときは、子どもから話をよく聞いたり、子どもをよく観察して、何が嫌なのかを見つけてあげてください。
本記事を参考にして、お風呂が子どもにとって楽しい時間になり、パパやママの負担が減ることを祈っています。
お風呂以外でも、子育ての悩みはつきないでしょう。子どもが保育園に行きたがらなくて困っている人には以下の記事がおすすめです。
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