下の子寝かしつけ中に上の子騒がしい問題の解決方法:ホワイトノイズ活用方法の紹介

寝かしつけ 旧ブログ記事
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子どもが2人以上のときに大変となるのが、寝かしつけです。兄弟姉妹で昼寝の時間帯や夜の就寝時刻が異なると、下の子を寝かしつけ中や寝かしつけ後に、上の子の声で下の子を起こしちゃうことがあります。子どもが未就学児だと小さな声にしてと注意しても難しい部分があります。本記事では、下の子寝かしつけ中に上の子の声で起きてしまう問題を解決するホワイトノイズを活用した方法について紹介します。

兄弟姉妹がいる中での寝かしつけでの要件

まず、寝かしつけの際に親としてどうしたいか(達成したいこと)の要件を整理します。要件としては以下の4つです。

  1. 上の子(下の子)が起きているときに下の子(上の子)の寝かしつけして、起こさないようにしたい
  2. 子どもの行動を制限しなくてよい
  3. 家の構造は既存のままで対処したい
  4. 安価に導入・利用できる

以下では、各要件について詳しく説明していきます。

要件1:上の子(下の子)がいるときに下の子(上の子)の寝かしつけして、起こさないようにしたい

兄弟で年齢差があると、上の子と下の子で睡眠の時間帯(昼寝や夜)が違います。なので、どちらが寝るときに片方が起きている状況が発生します。

例えば、下の子を夜寝かしつけするときや夜寝ている時に上の子がまだ起きていて遊ぶ状況もあります。また、上の子が昼寝中に下の子が起きているという状況もあります。

このような状況においても、下の子も上の子もスムーズに寝かしつけしたいし、寝かしつけ後は起こさずにしたいです。

要件2:子どもの行動を制限しなくてよい

下の子を寝かしつけ中だとしても、上の子は遊んだり、パパやママと普通の声で話したいです。上の子に下の子寝かしつけ中だから静かにしてねというのはなかなか上手くいきません(我が家の経験談)。

上の子も年齢が低いと頭でわかっていてもついつい大きな声が出ることもあります。成長段階だからしょうがないですよね。なので、無理に静かにするとか行動を制限するのはできるだけ避けたいです。

また、ネットで調べたら、下の子を夜寝かしつけ中に上の子にテレビやスマホを見せて静かにしてもらう方法も見かけたのですが、我が家では避けたいです。寝る前にテレビやスマホを見せると上の子の寝つきが悪くなどの悪影響がでるからです。

また、上の子が昼寝で寝ている時に、下の子に静かにしてもらうのはもっと困難です。

なので、兄弟姉妹が寝かしつけ中だとしても、子どもの行動をあまり制限しなくてよいのが望ましいです。

要件3:家の構造は既存のままで対処したい

寝かしつけのためとはいえ、ある部屋の防音性を高めるのは難しいです。

我が家は賃貸住宅に住んでるので、防音のための改造はさすがに無理です。できてもかなり費用がかかると思います。

なので、家の構造はありのままで対処できるのが望ましいです。

要件4 安価に導入・利用できる

睡眠は重要だとはいえ、寝かしつけのためにかけられるお金はできるだけ抑えたいですね。我が家では、1万円以内で導入できることを要件にしました。

解決方法:寝ている側でホワイトノイズを流し、周囲の声を打ち消す

そこで、我が家が取り入れたのは、上の子と下の子の寝る部屋を分け、寝ているそばでホワイトノイズを流すことで、周りの音を気にならなくする方法です。

これなら兄弟姉妹のどちらか起きていて声を出していても寝かしつけできますし、起きてる子どもに静かにと注意する必要ないですし、普通の家でも導入できます。また、後述の通り、スマホやタブレットの無料アプリでもホワイトノイズ出せるので、お金かけずに導入できます。というわけで、要件をすべて満たすことができます。

ホワイトノイズに効果はあるか?

ホワイトノイズで本当に効果があるのか気になる方がいるかもしれませんので、関連するエビデンスについて説明します。なお、私は乳幼児や睡眠の専門家でありませんし、本記事はそれらの方の監修されているわけではない点についてはご了承ください。なお、エビデンスに興味ない方はこの章は読み飛ばしてかまいません。

周囲で大きい話し声がする状況でホワイトノイズがあると寝かしつけに効果があることを直接示した論文は見つけられませんでした。ですが、ホワイトノイズを使うのは、一般的に乳幼児の寝かしつけを早くする効果があるようです

物音に特に敏感な赤ちゃんには、「ホワイトノイズ」がおすすめです。
ホワイトノイズとは、換気扇や空気清浄機の音、テレビの砂嵐音のような「ザー」「ゴー」という雑音です。
このホワイトノイズを赤ちゃんが寝ているあいだに流しっぱなしにすると、物音で目覚めるのを防いでくれます。

“家族そろってぐっすり眠れる 医者が教える赤ちゃん快眠メソッド”(森田 麻里子, 星野 恭子 著)

ここでは、エビデンスとなる研究論文を2つ紹介します。

1つ目の論文は参考文献に挙げた書籍「家族そろってぐっすり眠れる 医者が教える赤ちゃん快眠メソッド」に記載されてたものです。サンプル数は20人で新生児に限定されていますが、ランダム化試験であり、ある程度エビデンスレベルは高いです。

ランダム化試験で、生後2〜7日の20人の新生児からなる2つのグループを研究しました。対照群で自発的に眠りに落ちたのはわずか5人(25%)であったのに対し、ホワイトノイズに反応して5分以内に16人(80%)が眠りに落ちました。ホワイトノイズは、母親が難しい赤ちゃんを落ち着かせるのに役立つ場合があります。(abstractをgoogle翻訳したものです)

Spencer, J. A., Moran, D. J., Lee, A., & Talbert, D. (1990). White noise and sleep induction. Archives of disease in childhood65(1), 135-137.

2つ目は私がGoogle scholar で検索して見つけたものです。サンプル数が4人で少ない結果ではありますが、1歳の幼児について効果がありそうな点を示唆しています。

ホワイトノイズジェネレーターは就寝時に75dBでオンにされ、1歳の幼児の睡眠への抵抗と夜の目覚めを治療するために一晩中維持されました。複数のベースライン設計では、4組の親が、眠りにつく抵抗の持続時間、夜の目覚めの数、子供の摂食と睡眠のパターン、および育児ストレス指数(PSI)の調査を完了しました。4人の幼児のうち3人は、治療の終わりによく眠っていました。しかし、ホワイトノイズが中止されたとき、フォローアップ時に1人の子供の夜の目覚めが戻った。すべての親はホワイトノイズに満足しており、ほとんどの人がそれを他の人に勧めます。ホワイトノイズは、他の有効な治療法と組み合わせることなく、子供の夜の目覚めや眠りにつく抵抗に効果的かもしれません。(abstractをgoogle翻訳したものです)

Forquer, L. M., & Johnson, C. M. (2005). Continuous white noise to reduce resistance going to sleep and night wakings in toddlers. Child & family behavior therapy, 27(2), 1-10.

ホワイトノイズ発生装置・アプリの種類はどんなものがあるか

ホワイトノイズを出す方法には、様々ありますが、主なものを列挙すると以下の通りです。

  • ホワイトノイズ専用装置
  • スマホ・タブレットのアプリ
  • スマートスピーカーのアプリ
  • 空気清浄機や加湿機(ファンがあるタイプ)の音

ホワイトノイズ発生装置・アプリの選びのポイントは

発生装置やアプリ選びのポイントは以下の3点です。

  1. 寝ている間(9時間以上)ずっと流し続けられるか
  2. 音の種類はパパやママ、子どもが心地よい(不快でない)と感じる音があるか
  3. 音量を周囲の音が気にならなくなるレベルまで大きくできるか

ホワイトノイズ発生装置・アプリの効果的な使い方は?

発生装置やアプリを寝かしつけに活用する上でのポイントは下記の通りです。

  • ホワイトノイズは寝かしつけ直前から流す
  • パパやママが心地よい音の種類にする(一緒にいるパパやママも聞いて寝るので)
  • 音量をできるだけ上げる(パパ、ママ、子どもが不快にならない範囲で)

1点目の寝かしつけ前から流すのは重要です。なぜなら、寝かしつけの途中からホワイトノイズを流してしまうと、静かな状況から急に大音量のホワイトノイズが聞こえて、それに驚いて起きてしまう可能性があるからです。

2点目は、(子どもが単独で寝るのではなく、子どもの近くにパパやママが寝る前提にはなりますが、)パパやママが心地よい音にすることです。なぜなら、子どもの寝かしつけのためとはいえ、一緒に寝るパパやママの睡眠が妨げられるのはよくないからです。

3点目は、音量をできるだけあげることです。これは、周囲の音を打ち消すためには、周囲の音と同程度以上大きい必要があるからです。なお、これについても、一緒に寝るパパやママが許容できる範囲でやってくださいね。

我が家でのホワイトノイズを活用した寝かしつけ方法の紹介

我が家では、上の子(5歳:本記事執筆時点)も下の子(1歳:本記事執筆時点)も寝ている時にはホワイトノイズに近い音を流すようにしています。具体的には、以下のようにしています。

  • 上の子はパパと寝て、下の子はママと寝て、上の子と下の子は別々の部屋で寝る
  • 下の子を寝かしつけ前から起きるまでの間はiPadでホワイトノイズに似た滝の音を流す
  • 上の子を寝かしつけ前から起きるまでの間は、空気清浄機を風量を最大にして、ファンの音をホワイトノイズ代わりにする

なお、我が家で、iPadと空気清浄機でやったのは、家にあるものを活用し導入コストを減らすためです。もしうまくいかなければ、専用の装置の購入するつもりでしたが、不要でした。

また、iPadでは、カバーを閉じて音を出すことで、光を出さないようにしています。(良好な睡眠環境としてできるだけ光を出さないようにするためです)

ホワイトノイズを出すアプリ・音の種類はどうしたか

我が家では、iphoneのアプリのYURAGI 聴き放題の睡眠ヨガ瞑想アプリを使いました。音の種類はいろいろ試してみた末、妻も私も心地よいと感じた渓流の滝の音にしました。

‎YURAGI 聴き放題の睡眠ヨガ瞑想アプリ
‎◆有名アーティストによる書き下ろし楽曲◆資格保持のヨガ講師による音声コンテンツ◆50種類を超える1/fゆらぎ自然音【1】ひとことで言うとYURAGIは自然音、癒やしのヒーリング音楽、ヨガ音声が聴き放題の瞑想アプリです。【2】こんな方におす...

ホワイトノイズを活用した寝かしつけを実際にやって感じたメリット・デメリット

メリット

  • 寝かしつけ中に周囲の音が気になりにくくなり、兄弟姉妹の話し声があっても寝かしつけがスムーズになった。
  • 起きている子どもに静かにと注意する必要がなくなり、親としてのストレスも大きく減った。
  • 子どもが寝ている間に、トイレに行く際の足音や水を流す音など物音全般をあまり気にしなくてよくなり、ストレスが減った。

寝かしつけがスムーズになったこと以上に、親としてのストレスが減ったことがよかったと思います。

デメリット

ほとんどないに等しいですが、敢えてあげるとすれば下記の通りです。

  • 寝かしつけ前にやることが増える(ホワイトノイズをオンにする作業が必要)
  • パパやママがホワイトノイズに慣れるのに数日かかる(慣れるまでの日数は個人差あると思います)

まとめ

本記事では、兄弟姉妹が起きて騒がしいときの寝かしつけについて説明しました。まとめると、

  • 周囲がうるさい時の寝かしつけには、ホワイトノイズ活用が効果的
  • ホワイトノイズ活用した寝かしつけで私が感じたメリット
    • 周囲の音に関係なくスムーズに寝かしつけができる
    • 上の子などに静かにと注意する必要がなくなり、親のストレスが減る
    • 寝ているときの物音を気にしなくてもよく、親のストレスが減る

ではでは。

参考文献

家族そろってぐっすり眠れる 医者が教える赤ちゃん快眠メソッド

赤ちゃんの寝かしつけに関して、科学的根拠(エビデンス)を踏まえつつ解説されています。本記事では、本書のホワイトノイズに関する部分を特に参考にさせていただきました。寝かしつけに関しては、参考になる部分が多いです。

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